韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

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韓国ドラマ「ホジュン~伝説の心医~ (2013/MBC)」について~(30)

2021-02-26 18:00:26 | 韓国ドラマ
 ホジュンの師匠であるユ・ウィテの命日がやってきました。ホジュンはドジの家を訪ねますが、ウィテの夫人のオ氏に追い返されてしまいます。しかし、夫人が病気であると知り再び訪ねますが頑としてホジュンの診療を拒みます。

 夫人が気を失った間に脈診をしたホジュンですが、婦人科系の重病だということがわかりました。留守をあずかるドジの妻に何とか治療してほしいと懇願されますが、オ氏はうんといいません。

 ホジュンがどうすることもできずにとまどっていると、妻のダヒが拒まれても治療をするべきだとホジュンを勇気づけます。そこでホジュンは、医女のホンチュンに助けを求めます。ホンチュンに診察と看護をしてもらい、ホジュンは表に姿を現さずに診療するという手段です。

 しかし、深夜に起きてきたオ氏にホジュンが薬を煎じているところをみつかってしまい、またもオ氏は激怒します。しかし、今は亡き師匠のためにも治療させてほしいと訴えるホジュンに、ついには折れて治療をまかせることになりました。

 そして、ホジュンとホンチュンの献身的な治療の末、オ氏は快復します。そのお礼にと、ホジュンの家に治療費とお礼の品を持って訪ねますが、ホジュンの妻のダヒはそれを固辞します。

 …今回は、ドジの母のオ氏が重病にかかって生死をさまよいます。ドジがいればいいのですが、タイミング悪く明へ行ってしまっているわけで、最初は町医者に診察させるのですが、さっぱりなんの病かもわからないと言われてしまいます。

 そこで、ドジの妻は、ドジの同僚医官のチョン・テウンに診察を頼むのですが、忙しいという理由でけんもほろろに断られてしまいます。

 このテウンという男、普段はドジの腰巾着で常にべったりと横にはべっているくせに、ドジが出世の階段から外れてしまったとみるやいなや、ホジュンにすり寄る姿を見せており、そういうわけでドジの妻の頼みを冷たく断ってしまったのでした。

 韓国ドラマには、時代劇に限らず勢力争いの時流に乗ろうと必死になる人物たちが必ず出てくるのですが、ホジュンではこのテウンという男がその役を演じています。

 この2013年版「ホジュン」の少し前の「馬医」では、そのような人物たちが非常に面白おかしく描かれており、是非そちらもそういう視点でみるとまた楽しめると思います。

 しかし、あれほど頑としてホジュンを受け入れようとしなかったオ氏に、ついにホジュンの真心が通じることになりました。表情など、表面上は気を許した様子は見せませんが、謝礼品を持って自らホジュン宅を訪ねたという行動が、明らかにホジュンに対する感謝を表わしていますよね。

 このドラマは、ホジュンの周囲の人々との確執がひとつひとつ解消されていく様を味わうのが、その醍醐味になっていますね。

 さて、オ氏の件でほっとしたホジュンですが、今度はイェジンの身にまたも苦難が襲い掛かります。次回をお楽しみに。


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