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~出雲人 紅井藻花(akai-mocha・アカイモカ)の写真日記~

枕木山を歩いた7月

2015年07月28日 | 日記

 2015年7月27日(月) 曇り時々雨のち晴れ

 台風の影響で生ぬるい風時々降る雨、耳を澄ませばどこからか蝉の声、何ともスッキリしない天気。

 雨が降ることが分かれば、写真を撮りたい場所に予め訪れていたいけど、そう上手く行かなくて苛立つのが人間の我儘から生じる感情です。

 そんな中でどこで撮影しようか悩みながら、松江方面へ出かけてみました。

 紫陽花はもう来年にしようと心に決めたこと、写真とは違うことに結構な時間を消費したことによる限定された選択肢に結構苛立ち、松江のとある喫茶店でコーヒーを頂きながら、グーグル地図で撮影場所を選定しました。よく思えば、人生の中で、まだ枕木山へ訪れたことがなかったことに気付く。

 枕木山、、、テレビ塔があること、またネット仲間が投稿してくださる枕木山からみる江島大橋や大山の風景を思い出して、限られた時間でしたが出かけてみました。

 国道431線を走り、途中に見える標識を越えて左に曲がり、後はカーナビを頼りに長くクネクネした坂道を上がっていきました。

 その頃には曇天の空が晴れて青い空が見えてました。こんな時に青い空なんてますます嫌な気持ちになる。

 しかし、高くなるにつれて霧が濃くなり、だんだん別世界にいるかのような気持ちにさせるぐらい、だけど途中で見える大きなアンテナやホテル、青い空が元の意識に戻してくれます。1人で初めて通る山道はいつものことだけど、不安と畏怖と期待が心をぐるぐるさせます。

 アスファルト舗装されていない駐車場に車を停めて、私道と書かれた道路を歩いて、何分で着くか分からないのにただひたすら歩いて華蔵寺へ向かいました。

 進むにつれて霧がだんだん濃くなり不気味な世界に入ったことに気付く。時々空から指す光、滑らかに通る風により、霧の動きがとても幻想的で、昼間なのに月夜の夜を歩くように恐怖を感じました。

 1人知らないとこへ歩くと、時々聞こえる小さな摩擦音がより恐怖心を増してくる。でも、グーグル地図を開くと自分の居場所が分かり、あっという間に心が変わる。
 木々に囲まれた場所だけど、ちゃんと電波が届いるのだと思うと決して遠くに来たわけでないのだと安心してしまい、それでもただ熊やイノシシに出くわさないように願うばかりになった。
 華蔵寺へ着くまでも、境内に入った時も、駐車場に帰るまでも、様々な発見がありました。

 お寺に着くとそれまでに見られたなかった鉄砲百合や紫陽花の花を見て、ひとまずゴールに着いたこと、そして、そこから見える小さな下駄踏み橋や大根島を見て、随分高いところに来たのだと認識する。

 しばらくすると、住職様に声を掛けられてお茶を頂きました。お話も聴かせていただきました。どうもこちらに咲く紫陽花は12月ごろまで咲き続けるそうです。

 それを聴いて花の寿命を勝手に決めている自分が情けなくなりました。そう思えばコスモスは秋の草花だけどもう咲いているところもあるし、朝顔の花だって盆を過ぎても咲いているし、だから季節や時期に囚われることは良くないことです。
 人の話や情報に縛られてばかりで、自分自身で認識しようとしていないことを覚えました。

 秋の紫陽花、初冬の紫陽花を楽しみにまた華蔵寺へ訪れてみようと思います。


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