夜明け前に撮影したイチョウの木の下へまた訪れてみた。
夜明け前と違い多くの人がおろち号を見送るために集まっていた。
カメラを持つ人、旗を持って待っている地域の方だけでなく、おまわりさんやJRの関係者の方も。
以前まで緑だったイチョウの葉は、当日になって真っ黄色になっていた。
まるでラストランに合わせていたかのように…
青い空にまぶしすぎる太陽が気分を整えてくれる。
素敵な瞬間に立てた気がした。
遠くから警笛が聞こえてきた。
いつもより多く、長く聞こえた。
サービス精神なのか、危険なことに抵触しているのか、目に見えないからはっきりしない。
だけど、聞こえてきたからには、その姿を目にするまで、まだか、まだか、と気が競ってしまう。
ディーゼルエンジンの音が微かに聞え始め、だんだん大きくなった。
近づいている。カメラを構えよう。
姿が見えてきました。おろち号がやってきました。
撮影が始まり、地域の方々は旗を振り始め、おろち号が私たちの前に来たときは、乗客も私たちもお互いに手を振り交わし、そして、おろち号は遠くへ消えていきました。
無事に備後落合駅まで登りますように。
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