11月30日から12月1日まで徳島県旅行に行っていました。コヨーテさんにとって四国初上陸です。
しかし前日に突然携帯電話が利用できなくなり、Twitter等でのリアルタイムの報告ができませんでしたのでここで改めて。
早朝に羽田を発ち、徳島空港に到着。
ここからバスで鳴門市へ向かいます。
平日だけあってそんなに乗客はいない中、鳴門の渦潮観察船乗り場に到着。
ここの観察船は2種類あって、
大型で遠くまで見渡せるちょっと安い船「わんだーなると」と、
船底がガラス張りになっていて、水中の様子を観察できるちょっと高い小型の船「アクアエディ」(完全予約制)とがあります。
コヨーテさんは「せっかく来たのだから」と予約して高い方の船に乗りました。
高い方だけあって乗客はコヨーテさんと知らんおっさんの二人だけ。
そんなこんなで出発です。
船底の様子。船底だから揺れがモロに来るから船酔いするし、座席も
「河川敷球場の座席」ってくらい粗末でいまいち居心地が悪い…。
ガラスの向こうの景色もあんまり代わり映えしないのでちょっと退屈…。
しばらくすると係のおねぇちゃんから「渦潮見えてきました」って言われたんですが、
ちょっと微妙だね。いちおう泡が渦潮ってことなんですが…。
「甲板に上がって見てみてください」とのことだったので行ってみると、
上からだと微妙に渦が巻く様子がわかりました。遠くの方を見ると潮の流れが違っている箇所をはっきり見てとれました。
しばらくすると、四国と淡路島を結ぶ大鳴門橋が見えてきました。絶景。
船底よりも甲板で見ている方がより楽しめました。よって当ブログでは、この場所で乗る船は
わんだーなるとにすることをおすすめします。
めちゃめちゃ船酔いした
なおこの施設にある遊具では、ワカメをUFOキャッチできます。
隣接の売店でワカメ売っているのでそっちで買う方が安上がりなんじゃないでしょうか。
船を後にして鳴門駅へ。
どうやら県内を走る普通電車はこの形式の電車ばかりのようです(一部例外あり)。
次のお目当ての場所の最寄り駅の、
地蔵橋駅で降ります。
目的の場所に向かいたいのだけれど、駅の周りにはその場所へのアクセス方法を書いたチラシ的なモノはどこにもなく、さらに先述の通り携帯がオシャカになってしまったので情報を手に入れられず、完全に「記憶とカン」だけを頼りにしなければなりません。
しばらく歩くと「地蔵橋」の名前の由来とおぼしきお地蔵さまが。(逆光で見づらい!)
右に曲がってしばらく行くと、ありました!
わずかに盛り上がった丘のようですが、じつはれっきとした山なんです。ちゃんと国土地理院で認められた山。「日本一低い山」です。6.1m。
しかしながら但し書きがあって、「自然にできた山」としては日本一低いそうですが、「人工的に造られた山」(盛り土とか)でもっと低い山はあるそうです。それでもすごいことには違いありません。
階段がわずか20段あるかないかで山頂まで登山できちゃいます。上の画像の奥に見える赤い鳥居が登山口の出発地点です。
山頂にはこぢんまりとした神社が。
画像の左側に写っているBOXの中には「登山者ノート」があってコヨーテさんも一筆したためてきました。
「キンタロー。来訪記念!」ってでかでかとポスターが貼ってあったのはアレでしたが。
さらに登山者ノートに「東京都 福山雅治」って書いてあったのをいちいち拡大コピーして貼ってあったのですが「本人の字か?」と疑いの目を向けたコヨーテさんでありました。
ちなみにここの近くのラーメン屋で「登頂証明書(10円ナリ)」を発行してくれるらしいのですがコヨーテさんが行った時間は昼過ぎに関わらず店が閉まっていました。残念。
徳島市に戻ってきて、徳島市のシンボルである眉山(びざん)へのロープウェイ乗り場である「阿波おどり会館」へ。
ちょっと遅い時間だったので、阿波おどりミュージアムも眉山へも行けなかったのですが、一階のおみやげ売り場は午後9時まで開いているそうなのでしこたまみやげ物を買い込みました。
徳島市は今まで行った旅行先とはちょっと異質な感じがしたのですが、それは「街のど真ん中に山がある」ってことなんです。眉山(へのロープウェイ乗り場)は徳島駅からわずか徒歩10分の場所にあり、本当に街の中心から近い場所にあります。
でっかいすだちくんがいました。
けっこうすだちくんは露出が多いので皆さんも見かける機会はあるんじゃないでしょうか。
駅を挟んで眉山とは反対側に、城跡を利用した公園があります。
(後ろ姿ですが)城跡公園にSLが静態保存されているのは富山と同じですね。
その脇に天守閣があった場所へ通じる石段があります。
けっこう登ってきました。
いつまで続くのでしょうか。息が切れ始めてきた頃、
ようやく頂上。やはり佐倉と同じで天守閣がないと寂しいですな。でも、
市内を一望できました。
徳島市を後にして、徳島線で鴨島駅へ。
これで一日目の行程は終了。
二日目。
鴨島駅近くのホテルで一泊し、駅の始発が来る前に駅に向かいます。
そう。12月1日。青春18きっぷの発売開始日であります。
以前富山県で「赤い青春18きっぷ」を入手した時は非常に激しい争奪戦だったので、それに備えて早めに駅に到着しておこう という魂胆でした。
コヨーテさんにとってこの旅一番のイベントと言ってもいいでしょう。
駅に到着。
…あれ?
全然窓口に張り付いてるヤツがいない…。水橋駅ではコヨーテさんが始発で着いた時にはすでに並んでいるヤツがいたのに…。
上下線、それぞれの始発が来ても全然それっぽい客はいません。
あれ?あれ?
そんなこんなで窓口が開く時間になりました。
駅員のおっさんは「んー?今日発売日やったっけ?」的な顔で発売日の確認に行きました。
なんだかんだあって、コヨーテさんが最初で「赤い18きっぷ」を買えました。
めちゃめちゃ身構えていたのに拍子抜け。後から仕入れた情報ですが、JR西日本地区では発売日に完売となる駅が多いそうですが、JR四国ではけっこう残っている場合が多いらしいのです。
なお宿泊したホテルは結婚式場としても使われているのでめちゃめちゃきれいでした。
鴨島駅。ホテルから駅までの「よろず屋」っぽい店に干し柿がたくさん吊るしてあるのが印象的でした。
駅併設のコンビニでニッカンを買って水木御大の訃報を知る。境港に二度行ったけどあそこもどうなるのかなーと心配しながら、再び徳島駅に戻って、
「阿佐海岸きっぷ」を買いました。
牟岐(むぎ)線とその先の阿佐海岸鉄道の往復に便利なきっぷです。特急の自由席に乗れるのでこれを使う時は特急に乗るのをオススメします(つーか、特急を使わないと本来の金額より高くなる)。
そんなこんなで特急「むろと」が来ました。
一路南へ。
海が見えてきました。
かと思えばお城が見えたり…。
牟岐線はコヨーテさんが今まで乗った路線では、日南線に近いですかね。県内を南北に走り、沿線の風景とか、置かれている状況とかがなんとなく似ているんですよね。違う点は「特急が毎日走っているか否か」ってことだけですかねぇ。
そんなこんなで終点の牟岐駅。ここから先は普通列車です。
海部(かいふ)駅。こちらはJRのホーム。
ここから先は阿佐海岸鉄道です。
阿佐海岸鉄道の駅は3つだけで、基本的にその時間に走っている電車は一つだけなので、交換可能駅はありません。
12月に入ったので、今日から「イルミネーション電車」ってことで、車内がピカピカしていました。
終着駅の甲浦(かんのうら)駅です。駅舎では近所のおばちゃん達が手作りのおみやげ品やおやつ、さらには電車のきっぷを売っています。
もうここから先に線路が伸びることはないでしょう。
実はここはもう高知県。ホームには「ようこそ高知県 ここは高知県で一番東にある駅」と書いてありました。
15分程歩くと、
いい感じの海岸です。
道の駅が傍にあります。
昼飯の時間なので地元の漁港で取れたシラス丼をいただきました。うまかった!
さて、
腹も満ちたので、歩いて海部駅と甲浦駅の中間で、阿佐海岸鉄道の中心駅である宍喰(ししくい)駅に向かいます。(けっこう遠い)
いいなぁ。
海はいつ見ても飽きません。
トンビ
(ライオンズナイターの解説で「なんちゅーか、その」が口癖の元ライオンズ監督ではない)がくるりと輪を描いていました。海ならではの光景。
何度か書きましたが、コヨーテさんは海のない山梨県出身だし、今は海沿いの品川区在住ですが、普段見る海は「海」っていうより「埠頭」なので、こういう海岸がある風景は新鮮なんですよ。
やがて県境に差し掛かりました。高知県、わずかですがお世話になりました。
徳島県に戻っても美しい海の風景は続きます。海は広いな大きいな。
この辺はサーフィンの本場らしく、そういうレンタルショップが並んでいました。
近くには道の駅。なんと温泉があります。
隣接したショップ&食堂には、
地元出身のジャンボ尾崎と、
上田監督の記念品が。コヨーテさんは勉強不足で、上田監督は本当に「監督」としてしか知らないので阪急出身というのは初めて知りました。
どちらも野球に縁のあるお方ですね。
20分程歩いてやっと宍喰駅。阿佐海岸鉄道は全線高架なので、宍喰駅も高架なのですが、周りには高い建物が一切なく、けっこう浮いた景観になってしまっています。
ちなみに宍喰駅の向かいには先述の上田監督の母校があります。
伊勢ぇび駅長(原文ママ)がいらっしゃいます。
電車に乗るだけではわからない、歩いてこそわかるいろいろなことがあります…。
徳島市に戻るとすっかり暗くなっていました。イルミネーションが輝いています。
そして旅のシメはなんといっても…、
徳島ラーメン!
初めて食べましたが細麺に濃厚な醤油とんこつのスープがうまいこと絡み付いて(玉子かけごはんみたい)美味!
腹も心も満たされて帰京しました…。
徳島県、まだまだ奥の深そうな場所ですね。大歩危の方とか、ウミガメ博物館とか、金長大明神とかもまだ見ていないですし、ぜひまた行きたいですね!