「令和時代の衣替え事情」
↑2つの違いがわかりますか?
【参考写真】
画像で違いが見えますか?
「衣替え」きもの教本では
□10〜5月[袷の着物]
□6月・9月[単衣の着物]
□7〜8月[薄物の着物]
と、記載されています
が!!
地球温暖化問題が唱えられてから早20年
特に数年前からの気温の上昇に対する衣替えに苦慮している方も多いと思います
この記事では「令和の衣替え方法」の提案を
同じ着物で2つのコーディネートで紹介します
↑2つの違いがわかりますか?
ヒントは長襦袢!
着物は「下井紬」
長野県の織元さんが
現代の気候に対応出来るようにと
従来品には無かった反物を創意工夫されています
【参考写真】
画像で違いが見えますか?
縞模様に見えています経糸(たていと)が
規則的に抜かれているので
【↑一重】向こう側が透けて見える程薄くなっています
薄物(夏用)では無いのですが
単衣と薄物の中間としての使用を提案した反物と私は理解しています
実例1 5月上旬
[きもの教本→袷の着物]
単衣の着物「下井紬」
八寸名古屋帯「津軽こぎん刺し」
このコーディネートのポイントは[長襦袢]です
【参考写真の「麻の長襦袢」】
炭のように黒に近い灰色の本麻の長襦袢(夏用)を着装することで
透け感をおさえて【↑参考写真「二重部分」】
暑さを緩和する事の出来る
最強アイテムです
※夏用の長襦袢ですが半衿は袷用を付けています
下着は全て夏物です
実例2 6月中旬
[きもの教本→単衣の着物]
単衣の着物「下井紬」
八寸名古屋帯「手織り絽」(夏用帯)
コーディネートのポイントは
着物以外の全てのアイテムが夏物です
長襦袢は麻の白色
半衿・帯揚げ・下着・・・
夏への準備万端です
実際に6月上旬で30度に近くなった陽気の日もありました
そんな日は迷わず夏物を着装します
命が大切ですから・・・
これから増々気候の変化は
今までの常識を外れる事が多くなると予想します
そしてマスク着用・・・
せっかくの着物姿も
体調を崩してはいけません
私は『着付け講師』として
常に大切にしている事があります
□「型破り」→知っていて崩すこと
□「型無し」→知らないで崩すこと
なので私は
冒頭に記載しました
きもの教本の「衣替え」を
しっかり学んで!
考えて!
現代の気候に合わせて変化・対応してゆく!
楽しみながら「型破り」に挑んでゆきます!!