Jim Hallのライブは今回で3回目。2012年6月2日(土)、コットンクラブのセカンドステージを観てきました。
アランフェス協奏曲の再現ライブは、当初の予定がジムの体調でキャンセルとなり、順延後のライブは仕事で行けず、悔しい思いをしていました。
過去に行ったライブは以下のとおり。
2007.4.26 「ALONE TOGETHER, AGAIN」 Blue Note Tokyo
Jim Hall & Ron Carter DUO
2008.1.26「Jim Hall Trio」 Billboard live TOKYO
今回はブルーノートでのトリオライブか、コットンクラブでのソロを見るか少し迷いましたが、トリオは上に書いたビルボードライブでも観たし、たった一人でどんな演奏をするのか気になったので、コットンクラブに行くことにしました。
ライブ前は友人と丸の内のイタリアン「パリアッチョ」でビールをたしなみながら、昔のことと現状の情報交換。彼が群馬にいた頃は2人でちょくちょく飲みに行っていたんですが、東京で飲むのは2回目です。いろいろ話していたら2時間なんてあっという間。
友達も一緒に入口まで来てくれたコットンクラブ。ブルーノートとビルボードライブとはまたひと味違った、お洒落な空間でした。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/2012/0602_jim/
おひとり様が多かったように感じましたね、私も含めて。とにかくジムホールの音を純粋に楽しみに来ている人が多いようです。
杖をついてジム登場。拍手喝采。
曲は、スタンダードナンバーを中心に進みます。いつものことで、ジムは律義に曲紹介をするんですけど、「コンポーザーは忘れちゃったな・・・」と言って会場の笑いを誘ったりしてました。
さすがにお歳を召されているだけあって、最初は少し不安を感じてしまったのですが、しばらくするとそんな要素は消え去りました。アンプを通さない生音がはっきり聞こえてくる会場の静寂さ、過去の焼き直しとは言わせないそのアレンジ、全てが「観て、聴いて、良かった!」と思わせる至極の時間が流れていました。
ソロといっても、ジョーパスのような演奏ではなくて、時折親指で弾いていたものの、基本的に普段通りのピック弾き。単音とコードを交えた美しい演奏。
ジムの手癖である、頻繁にギターのつまみをいじる(さわる)動作は、ソロで忙しかったのかほとんどありませんでした。でも、後半にブライアンというサポートギタリストが加わってから、ワーミーを頻繁にいじる動作が・・・。いつものことながら、あれにどんな意味が・・・? 若干の余裕が生んだことなのか、なんか微笑ましかったです。
ブライアンはストラト。音はトーンを絞ったジャズ系で、ふくよかさではジムの音に劣りますが、充分にキレイで素晴らしい演奏を聞かせてくれました。
最後はお得意のメジャー・ナンバー「St. Thomas」。ここでワーミーが活躍するのはお約束。
アンコールはありませんでした。私と、私の隣の人2人で最後まで手拍子をし続けたんですが、届きませんでした。みんな高齢であるジムのことを気遣っているのかもしれません。
いつまでも健康でいてほしいです。日本に来れば、私はまた観に行きますから。