認知症と向き合って

認知症の介護を終えて
18年間の介護生活を振り返って~

熱射病になるよ~

2008年08月17日 10時35分12秒 | Weblog
 2002年6月半ば頃より、「家に帰ります」と言って、

一人で出て行くようになりました。

紙袋に服や靴を詰め込んで、両手に下げて出て行く姿が毎日のように続きました。

それが、1日に3~4回続きました。

出て行ってから、2時間ほどしてから、「ただいま帰ってきました」と、何事もなく

うれしそうな顔をして、帰ってくる態度に、ほっとするやら、腹立たしいやら、

なんとも言えない複雑な心境でした。  

やがて、近所の人たちにもこのおかしな行動が、知られるようになり、

「○○さん、なんかおかしいわ、ボケてるんじゃない?」と言われ始めました。

その頃から、デイサービスの車のお迎えがくると、窓越しにのぞいたり、近くまで来たり、

時には、通りすぎる人が、ジロジロ見ていました。

当時はまだ、現在のようにデイサービスに、行く人たちが少なく、

施設?に預けられている。という印象が強く、年配の人が多い近所の人達には、

理解できなかったようです。 


 ある人に、言われたことですが、

自分たち夫婦のどちらかが痴呆になっても、あんなところ(デイサービス)には、

行かないで、お互いで介護しようと、話しているんだと、言われました。

あんな所に行かせたら、可哀想やとも言われました。

あんな所とは、どんな所なんでしょうか、ひどい言い方ですよね。

一人で介護をしている私にとって、

母がデイサービスを利用することは、とても心強いもので、

私には、砂漠の中のオアシスです。 





コメント (2)
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