メロン(マルセイユ)づくりに再挑戦の巻②【交配期に知るメロンの生理】...φ(・ェ・o)~メモメモ

2020-06-21 23:58:09 | Weblog
トップ画像は6.20現在(定植後35日経過)。圃場はあっという間に蔓葉で覆い尽くされました。
マルセイユは普通のメロン栽培と違って、本葉3枚で摘芯後、芽かき、芽摘みなどの整枝は一切せず、
葉枚数(葉面積)と成長点をできる限り多く確保するのが栽培の基本ということで...メロン栽培初心者のアマルはマルセイユ栽培の限られた情報をもとに素直に信じて育てています。もう圃場はメロン葉でいっぱい

↓これは6.14前回カキコ時の圃場で、6日後にはトップ画像のように蔓葉で覆われました。

↓6.14、第1株(圃場右端の株)はまだ成長点に余裕がありましたが...

↑もうこの時点で伸びた孫蔓に雌花が咲きだしたので交配作業に取りかかっていました。
画像下のほうに赤リボンを目印に第1果(矢印右下)・第2果(矢印左下)あり

しかしまず思ったのは、プロの生産者の人たちも語ってましたが
「付いてほしいところに雌花が咲いてくれない」というのを実感

着果位置は、低節位の孫蔓の2~5節以内が基本とのことなのですが
今回の苗3株のうち、低節位の孫蔓に雌花が咲いてくれたのが1株のみで
他の2株は孫蔓の雌花がいずれも低節位に一切付かず、子蔓の中節位あたりから延びる孫蔓に
雌花がいくつか咲いてくれました。

そして人工交配後の着果具合を見てみると
例えば、
↓第1株(畝右端):第1果-6.10人工交配、(画像・左から)6日目9日目11日目...受粉せずこれは退化してる?
というより子房が黄色く縮まっていないので、受粉したが肥大しない(同化養分が回らない)着果かな

↓第1株(畝右端):第2果-6.12人工交配、(画像・左から)4日目7日目9日目...受粉し(順調に肥大)着果

↓第2株(畝中央):第1果-6.11人工交配、(画像・左から)5日目8日目10日目...受粉し(順調に肥大)着果


【メロン栽培専門用語】
・座止(ざし)...雌花が未開花に終わる。咲いても受粉せず子房が黄色くなり死ぬこと
・着果(ちゃっか)...受粉が成功し、実を着けること
・退化(たいか)...雌花が開花しても受粉せず着果しないこと

カボチャの人工交配の長年の経験と2年前のマルセイユ栽培経験から
マルセイユのきれいに開いた花弁の雌花に、よく粉を吹いた雄花を丁寧にやさしくまんべんなくつけて
今回は交配後の気温も夜間で20℃を下回ることなく100%問題なく受粉してくれるだろうと思ってはいたのですが...
メロンのなんとデリケートなこと..栽培の繊細さに改めて驚いたり感心したり...

着果しない原因として
・草勢が強すぎる(果勢より草勢が勝る)ため止まらない(着果しない)
・肥料の効き過ぎ
・育苗中の温度管理が不適切(目標着果節位の雌花は育苗木に作られる)
・低温?、日照不足? etc.

ただ上の画像にある
第1株(畝右端):第1果6/10と第2果6/12の人工交配した雌花は
充実した雌花(果勢が強いモノ)で充実した雄花(花弁がしっかり開き花粉も多)で
晴れた朝、全く同じ条件で交配作業ができたと思っていたんだけど
交配から5日経過(柱頭の花粉が胚に到達し受精し分化する期間)しても子房が肥大しない
第1株(畝右端):第1果6/10の退化の原因がイマイチつかめない

でもこの画像たちからわかったんだけど
交配後5日程経ってから、受粉でき着果したモノは果梗が曲がり果実が倒れ敷ワラに横たわっているネ
これは小さな発見です。

こりゃぁ、メロンの生理、品種の特性等をしっかり勉強して専門家にアドバイスをもらわないと
単なる野菜作りの経験値だけでしのいでいても良品はできないかもなぁと思うのでした。

マッ、何でも「経験に勝る知識なし」で今回の栽培は低節位と中節位での着果で
どれほどの違いが生まれるか記録をとることにしよう。

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