理乃美

ソフトとハードと論理の覚え書き

USB-GPIBアダプターをポチる

2021-12-19 09:21:00 | 電子工作

アマゾンでAgilent 82357B USB/GPIBインタフェースを購入した。

同封されていた検査表の日付が2009/11/10なのでかなりのデッドストック。そのかわり、MouserとかからKeysight名義のを買うより1/5の価格で入手できたのでラッキー。

別記事に記載のとおりHP3457AやMS2602Aを相手の制御に成功している。

今更なんでGPIBかと言うと、ジャン測のスペアナのチャタリングが惨くなったため。センター周波数やスパンの設定で数値を打つのがままならない。かといってバラしてキーの清掃というのも敷居が高いな... と思っていたところへ、ふとGPIBから流し込めば早いかなと思った。PICやArduioでのGPIBコントローラ制作例を探してたら、おもいもかけずメーカー品が安く入手できるのがわかり、ポチった。

ついでに、PCをGPIBプロッターとして使えないかと調べたが、Plottergeist というソフトの注意書きに(note 82335 and 82357 are not compatible, and all HP/Agilent cards do not support Listen-Only mode)とある一方で、KE5FX GPIB Toolkitを使えたというブログ記事もあったので、調査中。

 

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古いマルチメーター(HP3457A)とのGPIBでタイムアウトエラー

2021-12-19 08:59:10 | 電子工作

USB-GPIBインターフェイスのAgilent 82357Bを入手し、手始めにHP3457Aマルチメーターを接続してみたらハマったのでその記録。

結果を最初に書くと、END ALWAYS コマンドを一番最初に送るのが胆だった。

 

環境は、Windows 10 Pro. に IOLibSuite_18_2_27313 をインストールしたのみ。マザーは、ASUS TUF gaming Z590-plus.

 

対象測定器として、HEWLETT PACKARD 3457A (DMM)とAnritsu MS2602A (スペアナ)を実験。GPIBの接続は、対象測定器のGPIBポートに82357Bをダイレクトに刺しただけの、一対一接続で順番に実験。(まずは簡潔にテストするため)

実際に試した順序は逆だが、MS2602Aを接続してKeysight Connection Expert 2022を立ち上げると、*IDN? コマンドに応答して機種名が得られてそれと認識される。MS2602Aも古いデバイスだがSCPI規格をサポートしているようだ。

いっぽう、HP3457AはSCPI規格以前の製品なので、未知のデバイスとしてして存在しか認識されない。

Interactive IO を開いて、手操作でコマンドを送って試すのだが、ここで躓いた。Command に ID? を入れて、Send & Readをクリックするが、タイムアウトのエラーになってしまう。

! VI_ERROR_TMO: A timeout occurred

Visa ErrorCode: 0xBFFF0015(-1073807339)

ACV AUTO のようなコマンドを送ると3457Aのパネル表示が変わるので、いちおうGPIBのコマンドが届いてはいるようだ。とまあ二日ほど悩んだが下記サイトで解決方法が見つかった。3457A側はデフォルトだとデータの終わりにEOIをアサートしないので、USB-GPIBアダプタ側がEOIのアサートを待ちぼうけしてタイムアウトエラーになるらしい。

https://www.eevblog.com/forum/testgear/hp-3458a-82357b-usb-keysight-instrument-control-gt-reading-data-not-working/

ということで、電源ONのあと一番最初に END ALWAYS コマンドを送って、3467AにEOIをアサートするように指示をすれば解決。下の図は、次のような操作例。うまくいった。

Command 欄             操作

END ALWAYS       Send Command ボタン

ID?                        Send & Read ボタン

ACV AUTO             Send Command ボタン

         Read Respond ボタン を4回

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