パワートランジスタのパラメータモデルということで、ON Semiconductorのサイトから入手したMJ2955 / 2N3055 のコンプリメンタリーペアのトランジスタのモデルをLTspice XVIIに組み込む。基本的には、ダウンロードしてきた.LIBファイルの中身を ドキュメント > LTspiceXVII > lib > cmp の standard.bjt の最後に書き足せばお終い。
ただし、文字コードに注意。standard.*ファイルをWindowsのメモ帳でそのまま開く場合は気にしなくてよいが、sakuraエディタで開く場合は文字コードをUnicodeで開き直す必要がある。
これで、[Pick New Transistor] で開くSelect Bipolar Transistor画面の選択肢に Q2n355 (npnの場合)、Qmj2955 (pnpの場合) が追加される。.LIBファイルの中身を書き写すときに、.MODEL に続くモデル名を好きに変えればよいが、まあオリジナルのままでおいておく。
パラメータモデルなので、temp=xx と指定して個別に温度指定することもできる。よしよし。
なお、2N3055だけはLTspice XVIIに付属のモデルにふくまれている。しかし、MJ2955とコンプリメンタリーペアとして実験するつもりなので、おなじくON Semiconductorにあるものでそろえることにした。実際、ON Semiconductorから入手したものとLTspice付属のものではパラメータが少々異なっている。
spiceモデルの入手ページはこちら。
https://www.onsemi.com/products/discretes-drivers/general-purpose-and-low-vcesat-transistors/2n3055
https://www.onsemi.com/support/design-resources/models?rpn=2N3055
https://www.onsemi.com/products/discretes-drivers/general-purpose-and-low-vcesat-transistors/mj2955
https://www.onsemi.com/support/design-resources/models?rpn=MJ2955