それは、日米での「権力とは何か」の違いだろう。
アメリカ: 無能め、貴様はクビだ。
日本: 黙れ、指図するのはこの俺だ。
アメリカでは、権力とはだれかをクビにすることだろう。アメリカのプロスポーツなど、成績が振るわなければシーズン途中でも監督交代だ。
子分は、ボスから言われた通りにしたところで結果がでなければクビなので何とか結果を出そうとする。ボスの機嫌を損なわなければ違うことをしたっていい。それで結果をだせば、ボスは自分が上にいたからこその成果だと周りに吹聴してご満悦だ。
日本では、権力とは鶴の一声だ。天辺で指図すること。だから、相手がその道の専門家だろうが、中身がどんなに合理的だろうが、人から言われたことをそのままに受け入れるなど、沽券にかかわる問題だから絶対にしない。
子分にとっては、ボスの指示が絶対に正しくないと困る。とにかく正しい指示だったと、でっち上げてでも、正しかったと装うわけだ。成果を出すことは二の次。
その違いが結果の違いだろう。