米原万里さんの急逝を伝える新聞の文字を、昨日帰りの駅で見て、思わず「エッ!」と声を上げてしまった。
まさか、まさか、
・・・・・・
まだなんだかショックが抜けず、今日も、お気に入りの『旅行者の朝食』を広げてみたりしたが、この踊る文字、知的で力強くて愉快な文章の書き手が天に召されたとは、やはりいまだ信じられない。
サイマルに通っていた友達と、お互い力なくメールのやり取りをする。
「早すぎるよね。生き急いでしまったのかしらね・・・」
と彼女も元気がなかった。
憧れというには恐れ多い。尊敬する人だ。
あれだけ器の大きな人間には、誰だってそう思わずにはいられないだろう。
広い見聞、深い考察、この上なく切れる頭脳、そして、貪欲なまでの食欲、知識欲、探究心、堂々たる人間性、公平さ、茶目っ気・・・
書ききれない程の魅力に溢れた人。
あの人の著作に出会えたことは、私の人生の収穫だ。
明快で骨太な視点に、いつも導かれてきた気がする。
が、衝撃を感じつつも、亡くなってなお、米原さんの生命力はこの世に力強く根を張り広がって、しっかり存在しているような気もしている。
あの影響力は、消えない。
通訳の仕事は後に残らない、と彼女は記すけれど、彼女が関わったお仕事がもたらした数々の出来事や著作など、その痕跡は後世に残ること間違いない。
《死》をもって、《生きる》ことの真の意味がこの上なくクッキリと浮かび上がる。
実感する。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。
まさか、まさか、
・・・・・・
まだなんだかショックが抜けず、今日も、お気に入りの『旅行者の朝食』を広げてみたりしたが、この踊る文字、知的で力強くて愉快な文章の書き手が天に召されたとは、やはりいまだ信じられない。
サイマルに通っていた友達と、お互い力なくメールのやり取りをする。
「早すぎるよね。生き急いでしまったのかしらね・・・」
と彼女も元気がなかった。
憧れというには恐れ多い。尊敬する人だ。
あれだけ器の大きな人間には、誰だってそう思わずにはいられないだろう。
広い見聞、深い考察、この上なく切れる頭脳、そして、貪欲なまでの食欲、知識欲、探究心、堂々たる人間性、公平さ、茶目っ気・・・
書ききれない程の魅力に溢れた人。
あの人の著作に出会えたことは、私の人生の収穫だ。
明快で骨太な視点に、いつも導かれてきた気がする。
が、衝撃を感じつつも、亡くなってなお、米原さんの生命力はこの世に力強く根を張り広がって、しっかり存在しているような気もしている。
あの影響力は、消えない。
通訳の仕事は後に残らない、と彼女は記すけれど、彼女が関わったお仕事がもたらした数々の出来事や著作など、その痕跡は後世に残ること間違いない。
《死》をもって、《生きる》ことの真の意味がこの上なくクッキリと浮かび上がる。
実感する。
心より、ご冥福をお祈り申し上げます。