それは、とても深く記憶と感情にしみこむもの。
香水をつけない人の、肌の温かい温度がシャツに溶け込むと、ゆるやかな体温の匂いがする。
意図しない、主張しない、この、その人そのもののかすかな匂いが、深い安心を呼び起こすことがある。
シャツ越しあるいはむきだしの背中や胸に、袖をまくった腕に、
鼻を押しあてて、口に微笑みを浮かべて、安らかに目を閉じた記憶とともに。
ジュエリーは時々、そんな瞬間の、い . . . 本文を読む
お風呂ライフに欠かせないクナイプ・バスソルト、今回もメリッサを選ぶ。
そしたら、おまけにこんなのがついてきました。
巨大な泡立てネットのボール。
ボディソープを垂らして、ぐしゅぐしゅ、と洗面ボウルで泡立てると、アッ!という間に、もこもこの細かい泡が溢れ返る。
今までのネットで丁寧に丁寧に作っていた時間の、半分以下。
なんてすぐれものだ!
と感動!
・・・したものの、見た目はいつもと同じくらいのき . . . 本文を読む
やっぱり、自分の部屋がいちばん好き。
帰宅して、ベランダで、夜の空を眺めながら、泡立つお酒を飲みながら、思いがけないほどふーっと力が抜けていくのを感じる。
らく・・・。
お酒に弱いため、ビールとか、スパークリングワインとか、少しずつしか飲めない泡立つお酒は私にちょうど良くて、しかも暑い季節はどんどんからだからアルコールも蒸発していくのか、ほど良い酔いになります。
本日ちょうど、たいへん好ましく拝 . . . 本文を読む
久々に、一目惚れしてしまった靴。
金曜日の昼休み、D&Gの前を通ってハッとした。
急いで引き返して、つくづく、マネキンが履いている様子、ガラスの棚にしゃなりと置かれている様子を眺め、いったんはそこで引き揚げたものの。
夜、会社を出てから、待ち合わせの前にちょっとだけ、のつもりでブティックに寄り、今度は履いてみたら。
その心地良い足のおさまり具合に、ゾクゾクしました。
しかも、靴だけ見るより、履いた . . . 本文を読む
つくづく思う、
人を大切に出来る人というのは、自分のことをきちんとかまってあげられる人のことだ。
当たり前だけど。
わたしはそれがヘタですが・・・
それでも、寂しくて心もとなくて、何かを変えたくて、ただ右往左往している時、
でも、ここに自分がいる。唯一、自分を最後までかまってあげられる、自分が。
と気付けて、にっこり出来ると、ふと気が楽になる。
今日は、赤いガーベラと一緒に帰ってきました。 . . . 本文を読む
数ヶ月前に観た『美しき運命の傷跡』にて、懸命に自分のもろさをこらえ立ち上がろうとする人妻を演じたエマニュエル・ベアールが、元気にドタバタコメディで楽しんでいる。
やっぱり、笑ってくるくる動き回る彼女は、砂糖菓子のようにかわいらしい。
水曜日、渋谷の映画館に19時半からの回に行くと、レディースデイサービスの上、シードルのちびボトルももらえました。
座席に落ち着いて、映画を観ながら早速あけるシードル . . . 本文を読む
天国のような、というか、魔窟のような、というか。
・・・いずれにしても、女の心を掴まずに置かない、魅惑に満ちた密やかな場所、ランジェリーショップ。
その中でも研ぎ澄まされた存在であるrue de ryuへ、同僚と会社帰りに立ち寄る。
昼間、Ravageの話をしていたら盛り上がり過ぎ、いてもたってもいられなくて、近くのこちらへ来ました。こちらにはRavageは置いてないのだけどね。
でも、真剣にラ . . . 本文を読む
なんだか上手くまわらなかった一日に、すっきりしないまま会社を出る。
時間も遅いけど、なんだかまっすぐ帰りたくない。
リセットしたいな。月曜のうちに。
一杯だけ飲んで、すっきり帰ろうよ!
と、同じく会社帰りの友達を一人つかまえ、銀座『sin』のカウンターに。
ネギトロの生春巻をおつまみに、
『天誅』
という名の美味しい焼酎を飲みながら、きりっと透明な氷をからころいわせながら、それこそ天誅がくだり . . . 本文を読む
東京都現代美術館にて開催されていた、カルティエ現代美術財団コレクション展の印象が、鑑賞後数日してもよみがえる。
その印象の輪郭は、
カルティエの選択らしく、ラインの美しいデザイン、に心地良く囲まれた体験であり、
それぞれが色とりどりのキャンディのようにカラフルで元気のいい、
というものなのだが、よくよく思いをこらしてみると、頭の芯、内臓の壁に届くような、ダイレクトで深いもの、でもある。
綺麗なだ . . . 本文を読む
この時期、母が送ってくれるもの。
それが、山形のさくらんぼと、母作・ラベンダースティック。
ラベンダーの茎の中に花をリボンで織り込むのです。
毎年、このリボンの編み方模様も気分で変わってる。
庭に、わーっと咲くラベンダー。
その時期、ものすごい数のスティックを作るから、家中がラベンダーの香りに満ちる。
枕元に、バッグの中に、
この時期は、母の作った摘みたてのラベンダーの香りを持ち歩いています。
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