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秋になって、というか冬の気配が一気に濃くなって、ぐっと過ごしやすくなった京都。
わたしは夏の間心身ともにへばっていて、ろくに運動らしいことしていなかったので、
筋力が落ちまくっており、この頃になって、散歩に燃えています。
徒歩で市内をどこまでも歩くのだ。
というわけで、地図をばーんと壁に貼り、ルートを計画し、適当なところまで電車で出かけていって自宅に戻る方向へ、毎日1~2時間の散策をしております。
スルーで3時間を超えると足が動かなくなってくるから、2時間程度まで。間にコーヒー休憩を挟んでも良いけれど。
夏は本当~~~~に過酷だが、秋の京都はほんとうに美しい。
空気が澄んでいて、嬉しさに身が震えます。
たくさんお気に入りのコースができてきたのですが、
早朝に散歩する場合は北山橋から賀茂川へ出て、川沿いを南へ下がってのち、植物園の周りをチャカチャカ歩いて戻ってくるルートを基本にしています。
ジョギングやマラソンは膝を傷めるので、あまり医学的には薦められないとのこと。
効果的な有酸素運動は、正しい呼吸法、そしててきぱきしたテンポで歩くこと。
そうして先日も賀茂川沿いをテクテク歩いていました。
朝の賀茂川は、運動する人が数多行き来しています。
わたしは小学校のころから背骨が側湾気味と診断されていたので、姿勢には気をつけているのですが、油断するとやっぱり左右の肩が水平じゃなくなってくる。
そして、ピンヒール生活の名残か、骨盤も倒れ気味なので、意識してまっすぐを保ちながら歩く、という緊張状態を心がけています。
O脚を脱するため両足のインサイドエッジ(←スケート用語ですが)に重心をかけるようにし、膝も、まっすぐ伸ばして蹴るように。
と、ただ歩いているように見せかけて、かなり注意を払いながら、わが身に矯正をかけているのですが、
さすがにちょっと休んでのんびり川景色でも見たいなと思い、ベンチに腰掛けたとき。
後ろから追いついてきたおじいさんが、頷きながら近寄ってきました。
「おたく、」
と話しかけられ、知らない人なので、つい身構えると、
「おたくの歩き方、合格。」
と、ビシっと指差し。
とつぜん、認定していただきました。
ええ、貴方誰!と驚いていると、自己紹介しなければと思ったのか、おじいさん、
「あ、あたし、海軍やったから。」と得意そうに微笑む。
つられて、
「あ、ありがとうございます」
と、反射的に御礼を言ってしまいましたが、海軍?なぜ海軍だと人の歩き方に合否をつけられるのか。
よく分からないうちに、「じゃ」と言っておじいさんは去っていきました。
残されて、シュールな気分のままおじいさんの後ろ姿を撮影(トップ画像)。
うーんわたしの編み出した歩き方は、軍隊調だったのか?
いろいろ謎に思ったまま、その夜夫に話すと、わたしはいかに貴重な人物に会えたのか、教えてくれました。
陸軍と海軍の違いも、教えてくれました。
一言でいうと、海軍は、少数精鋭のエリート集団なんですね!
「そのじいさんが『海軍』と告白するとき、気持ちとしては『俺、東大』っていうのと同じニュアンスを持つんだよ」
と、教えてもらいました。ああ、あの微笑み方・・・
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さらに貴重なのは、
「そんな人間が生存している期間はあとわずかしかない」こと。
そうだ、戦争が終わってから65年。
20歳で兵隊になったとして彼は85歳。その世代が亡くなると、リアルタイムに戦争を体験した人がいなくなる。
「後ろ姿じゃなくて正面顔を撮影しておくべきだった」
と、夫からは指摘を受けました。。
そんなリアル海軍兵(元)から合格をいただいたこと、わたしの人生の名誉かもしれません。
海軍調の歩き方を知りたい方には伝授しますので、遠慮なくおっしゃってください
わたしは夏の間心身ともにへばっていて、ろくに運動らしいことしていなかったので、
筋力が落ちまくっており、この頃になって、散歩に燃えています。
徒歩で市内をどこまでも歩くのだ。
というわけで、地図をばーんと壁に貼り、ルートを計画し、適当なところまで電車で出かけていって自宅に戻る方向へ、毎日1~2時間の散策をしております。
スルーで3時間を超えると足が動かなくなってくるから、2時間程度まで。間にコーヒー休憩を挟んでも良いけれど。
夏は本当~~~~に過酷だが、秋の京都はほんとうに美しい。
空気が澄んでいて、嬉しさに身が震えます。
たくさんお気に入りのコースができてきたのですが、
早朝に散歩する場合は北山橋から賀茂川へ出て、川沿いを南へ下がってのち、植物園の周りをチャカチャカ歩いて戻ってくるルートを基本にしています。
ジョギングやマラソンは膝を傷めるので、あまり医学的には薦められないとのこと。
効果的な有酸素運動は、正しい呼吸法、そしててきぱきしたテンポで歩くこと。
そうして先日も賀茂川沿いをテクテク歩いていました。
朝の賀茂川は、運動する人が数多行き来しています。
わたしは小学校のころから背骨が側湾気味と診断されていたので、姿勢には気をつけているのですが、油断するとやっぱり左右の肩が水平じゃなくなってくる。
そして、ピンヒール生活の名残か、骨盤も倒れ気味なので、意識してまっすぐを保ちながら歩く、という緊張状態を心がけています。
O脚を脱するため両足のインサイドエッジ(←スケート用語ですが)に重心をかけるようにし、膝も、まっすぐ伸ばして蹴るように。
と、ただ歩いているように見せかけて、かなり注意を払いながら、わが身に矯正をかけているのですが、
さすがにちょっと休んでのんびり川景色でも見たいなと思い、ベンチに腰掛けたとき。
後ろから追いついてきたおじいさんが、頷きながら近寄ってきました。
「おたく、」
と話しかけられ、知らない人なので、つい身構えると、
「おたくの歩き方、合格。」
と、ビシっと指差し。
とつぜん、認定していただきました。
ええ、貴方誰!と驚いていると、自己紹介しなければと思ったのか、おじいさん、
「あ、あたし、海軍やったから。」と得意そうに微笑む。
つられて、
「あ、ありがとうございます」
と、反射的に御礼を言ってしまいましたが、海軍?なぜ海軍だと人の歩き方に合否をつけられるのか。
よく分からないうちに、「じゃ」と言っておじいさんは去っていきました。
残されて、シュールな気分のままおじいさんの後ろ姿を撮影(トップ画像)。
うーんわたしの編み出した歩き方は、軍隊調だったのか?
いろいろ謎に思ったまま、その夜夫に話すと、わたしはいかに貴重な人物に会えたのか、教えてくれました。
陸軍と海軍の違いも、教えてくれました。
一言でいうと、海軍は、少数精鋭のエリート集団なんですね!
「そのじいさんが『海軍』と告白するとき、気持ちとしては『俺、東大』っていうのと同じニュアンスを持つんだよ」
と、教えてもらいました。ああ、あの微笑み方・・・
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さらに貴重なのは、
「そんな人間が生存している期間はあとわずかしかない」こと。
そうだ、戦争が終わってから65年。
20歳で兵隊になったとして彼は85歳。その世代が亡くなると、リアルタイムに戦争を体験した人がいなくなる。
「後ろ姿じゃなくて正面顔を撮影しておくべきだった」
と、夫からは指摘を受けました。。
そんなリアル海軍兵(元)から合格をいただいたこと、わたしの人生の名誉かもしれません。
海軍調の歩き方を知りたい方には伝授しますので、遠慮なくおっしゃってください
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