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先日の日曜、京都市内はぴかっと晴れて良いお天気でした。
仲良しのひまわりちゃんを招待して《ランチ・ガーデン・パーティ》を自家製ピザで楽しんだ後、主人とギターリサイタルへ出かけてきました。
・・・パーティ・レポは・・・
◆お庭メインは 【Belle Epoque Reception Garden】にて (←主人の母と共同でつくっています
)
◆お料理メインは 【すうぷそわれ】にて
本日の本題はこちら。
「大萩康司 ギターリサイタル 2009京都」。
静かな物腰の彼は1978年宮崎県生まれ、デビュー10周年を迎えるそうです。
パリ コンセルヴァトワール第一位で入学後、
ハバナ国際ギター国際コンクールにて第二位&レオ・ブローウェル賞を受賞。
凄い経歴。
日本を代表する若手ギタリストといわれているそうです。
と、言いつつわたしは今まで存在を知らなかったのですが、コンサート後にはすっかりその音色のファンに。
國松竜次さんのときも新鮮に感じたのですが、ギタリストってこんなに静かで繊細な物腰なんですね。
弦をつま弾く情愛こもった指の運び、
丁寧に音を宙へそっと放す、注意深い手のひら。
無知とはもったいないこと。ギターの素晴らしさに目覚めているこの頃です。
・・・自分では、父の古いギターを運びこんで学びかけたものの、弦の固さにあっという間に挫折しましたが・・・。(4年くらい前に)
いま家でも夫のギターを聴くのが‘専門’です。
さて今回の曲目は、次の通りです。
*La ciudad de las columnas : レオ・ブローウェル
*8つのコントラダンサ : マヌエル・サウメル/レオ・ブローウェル編
*ソナタ : レオ・ブローウェル
*老いた賢者、風の道 : アリエル・アッセルボーン(2007年 大萩氏委嘱作品)
*コントラマレア : キケ・シネーシ
*プレリュード~南米組曲より : エクトル・アジャーラ
*ブエノスアイレスの冬 : アストル・ピアソラ
*ソナタOp.47 : アルベルト・ヒナステラ
1 前口上 2 スケルツォ 3 歌 4 フィナーレ
発売中のCDのタイトルでもある『風の道』、この曲は1976年ブエノスアイレス生まれのアッセルボーンが作曲、大萩さんが任されて弾いている。2人はお友達のようです。
遠い昔のアルゼンチンのガウチョ(カウボーイ)の面影から着想を得た、
という説明が想像力をかきたてました。
「大自然に生きる人間特有の素朴さと高潔さ、静かなまなざしを描いた」
という作曲者メモにも、感じ入るものがありました。
都会に住む人間は確かに、素朴さも高潔さも静かなまなざしも、持てなくなってくる。
都会とは文明の利器に頼る率の高さ。つまりほとんどの現代人の環境ですね。
人間の心を裸にしてくれるような、繊細だけれど強さ烈しさを秘めた、エネルギー溢れる曲でした。
「8つのコントラダンサ」の中の、「マティルデ」という小品も気に入りました。
ふっくらした頬のくるくるよく働く青い目の若い娘さん、お喋りで情に厚くて・・・
そんな像が鮮明に浮かぶような、
彼女の笑い転げる声のような、かわいい曲でした。
レオ・ブローウェルは著名な音楽家のようですが、わたしのような初心者でもすぐそれとわかります。
彼の手による「ソナタ」の「ファンダンゴとボレロ」は、七色のさざ波のようでした。
ピアソラ。
これも聴いてみたかったの。日本でも熱狂的なファンが多いとのことでしたが、納得。起伏の豊かな、ほんとにふくよかな感じのする厚みある曲でした。
今回は「冬」のみでしたが、「ブエノスアイレス」四季シリーズの他の季節も聴いてみたいです。
ヒナステラ。
なんだこれは!こんなのありなの?と驚いたくらい、特殊テクニック満載の複雑な演奏でした。ギターは弦をつま弾くだけにあらず。どころか、様々な音を奏でてくれ、
(やはり演奏者本人にとっても大変な難曲だそうですが、)
楽しませて下さいました。
こういう演出を目の当たりにできるのが、リサイタルならではです。
しかししかし、
なんといってもキケ・シネーシの「コントラマレア」が良かった。
海のような、風のような、空のような・・・・。
気まぐれでありながら、同時にいつもどっしりとそこに在る、安定感。
これらは不思議な存在ですね。
この曲を聴いていたら、晴れた日に熱い風が吹く砂浜をはだしで歩いたときのような開放感が心によみがえりました。
髪を風にもみくちゃにされながら、ヒールを脱いで、はだしの足の裏で、白い焼けた砂を踏みしめる。
最高の靴をはく以上の快感が、そこにある。
足の裏が感じる砂の熱さは、心にまで熱く沁みわたる。
そんな感動が、じわりと、一瞬にして思い出せました。
そんなギター鑑賞の午後でした。
大萩康司 Website
リサイタル情報はこちらから。まだ間に合いますよ!
仲良しのひまわりちゃんを招待して《ランチ・ガーデン・パーティ》を自家製ピザで楽しんだ後、主人とギターリサイタルへ出かけてきました。
・・・パーティ・レポは・・・
◆お庭メインは 【Belle Epoque Reception Garden】にて (←主人の母と共同でつくっています
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◆お料理メインは 【すうぷそわれ】にて
本日の本題はこちら。
「大萩康司 ギターリサイタル 2009京都」。
静かな物腰の彼は1978年宮崎県生まれ、デビュー10周年を迎えるそうです。
パリ コンセルヴァトワール第一位で入学後、
ハバナ国際ギター国際コンクールにて第二位&レオ・ブローウェル賞を受賞。
凄い経歴。
日本を代表する若手ギタリストといわれているそうです。
と、言いつつわたしは今まで存在を知らなかったのですが、コンサート後にはすっかりその音色のファンに。
國松竜次さんのときも新鮮に感じたのですが、ギタリストってこんなに静かで繊細な物腰なんですね。
弦をつま弾く情愛こもった指の運び、
丁寧に音を宙へそっと放す、注意深い手のひら。
無知とはもったいないこと。ギターの素晴らしさに目覚めているこの頃です。
・・・自分では、父の古いギターを運びこんで学びかけたものの、弦の固さにあっという間に挫折しましたが・・・。(4年くらい前に)
いま家でも夫のギターを聴くのが‘専門’です。
さて今回の曲目は、次の通りです。
*La ciudad de las columnas : レオ・ブローウェル
*8つのコントラダンサ : マヌエル・サウメル/レオ・ブローウェル編
*ソナタ : レオ・ブローウェル
*老いた賢者、風の道 : アリエル・アッセルボーン(2007年 大萩氏委嘱作品)
*コントラマレア : キケ・シネーシ
*プレリュード~南米組曲より : エクトル・アジャーラ
*ブエノスアイレスの冬 : アストル・ピアソラ
*ソナタOp.47 : アルベルト・ヒナステラ
1 前口上 2 スケルツォ 3 歌 4 フィナーレ
発売中のCDのタイトルでもある『風の道』、この曲は1976年ブエノスアイレス生まれのアッセルボーンが作曲、大萩さんが任されて弾いている。2人はお友達のようです。
遠い昔のアルゼンチンのガウチョ(カウボーイ)の面影から着想を得た、
という説明が想像力をかきたてました。
「大自然に生きる人間特有の素朴さと高潔さ、静かなまなざしを描いた」
という作曲者メモにも、感じ入るものがありました。
都会に住む人間は確かに、素朴さも高潔さも静かなまなざしも、持てなくなってくる。
都会とは文明の利器に頼る率の高さ。つまりほとんどの現代人の環境ですね。
人間の心を裸にしてくれるような、繊細だけれど強さ烈しさを秘めた、エネルギー溢れる曲でした。
「8つのコントラダンサ」の中の、「マティルデ」という小品も気に入りました。
ふっくらした頬のくるくるよく働く青い目の若い娘さん、お喋りで情に厚くて・・・
そんな像が鮮明に浮かぶような、
彼女の笑い転げる声のような、かわいい曲でした。
レオ・ブローウェルは著名な音楽家のようですが、わたしのような初心者でもすぐそれとわかります。
彼の手による「ソナタ」の「ファンダンゴとボレロ」は、七色のさざ波のようでした。
ピアソラ。
これも聴いてみたかったの。日本でも熱狂的なファンが多いとのことでしたが、納得。起伏の豊かな、ほんとにふくよかな感じのする厚みある曲でした。
今回は「冬」のみでしたが、「ブエノスアイレス」四季シリーズの他の季節も聴いてみたいです。
ヒナステラ。
なんだこれは!こんなのありなの?と驚いたくらい、特殊テクニック満載の複雑な演奏でした。ギターは弦をつま弾くだけにあらず。どころか、様々な音を奏でてくれ、
(やはり演奏者本人にとっても大変な難曲だそうですが、)
楽しませて下さいました。
こういう演出を目の当たりにできるのが、リサイタルならではです。
しかししかし、
なんといってもキケ・シネーシの「コントラマレア」が良かった。
海のような、風のような、空のような・・・・。
気まぐれでありながら、同時にいつもどっしりとそこに在る、安定感。
これらは不思議な存在ですね。
この曲を聴いていたら、晴れた日に熱い風が吹く砂浜をはだしで歩いたときのような開放感が心によみがえりました。
髪を風にもみくちゃにされながら、ヒールを脱いで、はだしの足の裏で、白い焼けた砂を踏みしめる。
最高の靴をはく以上の快感が、そこにある。
足の裏が感じる砂の熱さは、心にまで熱く沁みわたる。
そんな感動が、じわりと、一瞬にして思い出せました。
そんなギター鑑賞の午後でした。
大萩康司 Website
リサイタル情報はこちらから。まだ間に合いますよ!