避難所行けず、食料も薬もない…=自閉症の子持つ家庭孤立―東日本大震災(時事通信) - goo ニュース
「避難所に行けない。救援物資も手に入らない」―。
東日本大震災の被災地やその周辺で、自閉症の子を持つ家庭が孤立している。
「もういっぱいいっぱいです」。悲痛な叫びはいつ周囲に届くのか。
福島県南相馬市の会社員女性(40)は、福島第1原発の事故で「屋内退避」が呼び掛けられた地域に住む。
中学2年の娘(14)は重度の自閉症。てんかんもある。
地震後、近くに避難所ができたのは知っていたが、
自閉症の子どもは環境の変化や人混みに敏感に反応し、パニックを起こすこともある。
市職員の夫は震災後の対応に追われ、帰宅は深夜。
長男(16)の助けを借りながら娘を見ているが、限界に近づきつつあるという。
救援物資は「入れないと分かっていた」避難所止まり。
自宅にある食料はニンジン、ネギ、キノコに米20合弱…。家族4人で少しずつ食いつなぐ日々だ。
灯油もなくなり、コートを着込んで過ごす。てんかんの薬もあと2週間分しかない。
女性は「いつ発作が起きるか…。もういっぱいいっぱいです」と声を震わせた。
同県郡山市の主婦山口こずえさん(42)の長男(15)も自閉症だ。
震災当日は余震が続き、自宅にいるのも怖く、
夫が帰宅するまで長女(12)と家族3人で夜まで車の中で過ごした。
水道は止まり、給水所は3時間待ち。頼りにしていた食品の宅配も止まってしまった。
長男が通う特別支援学校は震災のため休校。買い物に行きたくても長男を一人にして外出できない。
「障害者の避難所を決めておくなど、災害が起きる前から
社会全体でシステムを作っておいてほしかった」と訴えた。
( 記事内容を転載させていただきました。大事なニュースのため、どうかご了承いただけますようお願い申し上げます )
この記事を読んで、思ったこと。
他人事じゃないです。こちらは、今は、被災していませんが、
ちっちゃなかわいい赤ちゃんだった、おちびさんたちが、成長して、
人様の前に出るようになってから、ここまで深刻ではなくても、
おちびの障がい、というか、どのようなスペシャルニーズをもっていて、
どのようなケアが必要なのか、ということを、周囲の人々に、理解してもらうことが、
非常に、難しく、人は、ひとりでは生きていけないですから、
常に、孤立しているような、ある意味、危機的な状況の中で、暮らしてきたのです。
今を生きていくこと。ただ、それだけ。
明日は、どうなるか、なんて、誰もわからないし、
悲しいことに、非力な自分では、どうすることもできないのです。
今、わたしにできること。
それは、おちびさんたちに、寄りそって、つらい気持ちを聴いてあげて、
できるだけ、安心できるようにしてあげること。
わたしは、ただ、それだけのために、生きています。
もしかしたら、わたしが、生まれてきた理由は、
神さまから授かった、この天使のような子たちの、
そばにいてあげるために、生まれてきたのかもしれません。
地震が起こった数日後から、家族で話し合い、空いている部屋を、
こうした、自閉症児をかかえた家族に、利用してもらえたら、
とも考えましたが、おちびは、知的障がいもあり、
見知らぬ人が来ることを、不安に思う ( 急な環境の変化が苦手 ) 気持ちが強いため、
難しいこと、そして、仮に、そのようなご家族の方に、来ていただいたとしても、
ゆっくり、くつろいで過ごせる環境ではないことから、断念せざるをえませんでした。
同じような、自閉症児をもつ家族だからこそ、その大変さを、身をもって理解してあげられるはずなのに、
こんな時こそ、役に立てたら、と思ったのですが … 本当に、虚しい気持ちでいっぱいです …。
ただ、ただ、祈りを捧げます。 お互いの いとしい子どもたちのために。
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