ヘッドフォンをして、Radiohead の ’11年にリリースされたアルバム
『 The King of Limbs 』 を聴いている。
1曲目の 『 BLOOM 』 。 美しいピアノの音の洪水に、吸い込まれそうになる。
トランペットの音が、そっと、心に沁み入るように、響いてくる。
2曲目の 『 MORNING MR MAGPIE 』 を聴いているときに、ふと、
ズシン、とどこかで音がしたような気がして … ヘッドフォンをはずして、
あたりを見まわしてみた。いつも、真っ先に、 “ 揺れ ” を感知してくれる、
居間にある、ガジュマルの木 ( 沖縄のほうでは “ 神さまの宿る木 ” とされているらしい )
を見てみたけど、少しも揺れていない。
少し、安心して、また、ヘッドフォンに聴き入る。
世界のねじを巻く、MR MAGPIE 。
3曲目の 『 LITTLE BY LITTLE 』 のベースの音が、印象的で、耳に木霊(こだま)する。
シャカシャカ音も合わさって、編み込まれた、音楽の織物みたい。
4曲目の 『 FERAL 』 。 CD を取りこんだときに、ジャンル表示が
“ エレクトロニカ ” ってなってたけど、この曲がそうなのかと勝手に思ってみる。
5曲目の 『 LOTUS FLOWER 』 で、歌詞が気になって、日本語訳を読んでみる。
そして、この曲の Music Video を思い出した。
あの Thom の踊りは、振り付け師の人によるもので、
どうも、ボディランゲージの意味合いをもっているらしい。
6曲目の 『 CODEX 』 。 歌詞に出てくる言葉のように、
クリアで、イノセントな音が、漂っている … 。
昔、マーク ・ アイシャム という人が吹いた、トランペットの音を思い出した。
まるで、教会の中で、祈りを捧げているような、歌声と音たち。
今のところ、 『 TKOL 』 の中で、この曲が、いちばんお気に入り。
7曲目の 『 GIVE UP THE GHOST 』 。 最初に、プレスリリースされた、
バンドのメンバーの写真を見たときに、イメージした音に近い、フォークな曲だ。
ラストの 『 SEPARATOR 』 。 やっぱり、この曲を聴いていると、
なぜか、どこかに、この続きがあるんじゃないか、と思ってしまう。
終わりだけど、終わりじゃないような、ラスト ・ ソング。
アルバムのタイトルが示す、
「 ウィルトシャー の セイバーネイク ・ フォレスト にある、
樹齢1000年を超える オークの木 」
プレスリリースの写真に、木に寄りそうメンバーが。
このアルバムは、 “ 木 ” = “ 有機質なもの ” からできた音楽だと思う。
だから、そっと、優しく、体を包んでくれるように感じる。
勝手な思いこみは、ここまでにしておこう。
Radiohead - Lotus Flower
Radiohead - Codex
計画停電の夜に、真っ暗な部屋で、 『 TKOL 』 を聴いたときの印象と、
今とでは、まったく、音の聴こえ方が違うことに気がついた。
何も見えないところで、聴こえてくる音には、
耳の感覚が、すごく鋭利になるように思う。
そして、手探りの音から、イマジネーションが膨らんでいって、
何か、映像的なものが、頭に浮かんでくる。
それは、不思議な体験をした夜だった。
久しぶりに、Radiohead 公式サイト、Dead Air Space を見てみたら、
Fri, 15 APRIL 付の Colin によるポストに、こんな文字が!
「 Stand UP for Japan Charity Evening
日本再起
All Profits Going to Charity
Civic Force Japan 」
ありがとう、 Colin :-)
誰かが、遠くで、想っていてくれる、応援してくれている、
って、なんて、心強いんだろう。
また、明日から、がんばれるような気がした。勇気をもって。
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