ご訪問してくださり、ありがとうございます
2006年のイギリス映画 『 プライドと偏見 』 を、
家で、 DVD で見ました
Joe Wright 監督 の作品で、
原作は、 Jane Austen ( ジェーン ・ オースティン ) の
『 高慢と偏見 』 です
主人公の エリザベス ・ ベネット ( リジー ) を演じるのは、
Keira Knightley ( キーラ ・ ナイトレイ ) で、
18世紀末のイギリスの、中流家庭である、ベネット家の、
にぎやかな5人姉妹の、次女を、演じています。
ベネット家の長女、ジェーン ・ ベネット 役は、
Rosamund Pike ( ロザムンド ・ パイク ) 、
三女、 メアリー ・ ベネット 役は、 Talulah Riley 、
四女、 リディア ・ ベネット 役は、 Jena Malone 、
五女、 キティー ・ ベネット 役は、 Carey Mulligan 、
が、演じていています。
この、年の近い、年頃の娘たちを、なんとか、しようと、
やっきになっている、すご腕の、 “ 肝っ玉母さん ”
ミセス ・ ベネット ( ママ ) を、演じているのは、
Brenda Blethyn ( ブレンダ ・ ブレシン ) です。
そして、 “ 肝っ玉母さん ” と5人の娘たちに、押されぎみだけれど、
時には、しっかりと、父親の存在感を、示していて、
優しく、妻と5人の娘たちに、あふれるほどの愛情を、
そそいでいる、 ミスター ・ ベネット ( パパ ) 役を、演じているのは、
Donald Sutherland ( ドナルド ・ サザーランド ) です。
とにかく、この家族のやりとり、会話、いつも、ひとつのテーブルに、
家族全員が座って、必ず、いっしょに、食事をしている風景など、
ふだんの何気ない、生活の様子が、ありのままに、描かれていて、
すごい、おもしろいなあと思いましたね。
庭に、あけっぴろげに、干してある、たくさんの洗濯もの。
飼っている、にわとりたちの鳴き声。
家の中に、入ってくる、どろんこの、大きなぶた。
そういうのが、すごく、リアルで、お話の展開に、
素敵な、スパイスを、きかせているような感じがしました。
冒頭に、出てくる、朝日が、昇る前の、霧がかった、緑の森の風景。
朝日が、昇った瞬間に、緑の森の色が、一瞬にして、光り輝いて、
変化していく様が、見ていて、息をのむほど、美しいです。
この場面は、最後のほうに、出てくる、ある重要な場面と、
共通するところが、あるように、思えて、すごく、印象的でしたね。
その、朝日の昇った、森のほうから、本を読みながら、
家へ歩いてくる、 リジー が、もうそれだけで、
彼女が、どんな人物なのか、言葉も、ナレーションもない場面だけれど、
すごく、リアルに、伝わってくるものがあって、好きな場面のひとつですね。
18世紀頃の、イギリスの中流社会では、男女の恋愛は、
今のように、本人どうしだけで、直接、やりとりし合う、
ということが、あり得ない時代で、地域で、開かれる、
舞踏会に、親といっしょに、参加して、
はじめて、異性と知り合いになれる、唯一のチャンスだったようです。
そう、この物語は、自由恋愛と、女性の権利が、
認められていなかった時代の、お話です。
このことが、この映画の 「 キーポイント 」 だと思っています。
最初のほうに、出てくる、たくさんの若い男女が、
参加している、舞踏会のほうが、私は、好きですね。
みな、気軽に参加していて、ダンス音楽も、正統的なクラシックではなく、
バイオリンの陽気で、楽しげな音が、鳴り響く、気さくな感じの、
アップテンポな音楽が、かかっていて、踊っている、若者たちも、
みな、笑顔で、まるで、スポーツを楽しんでいるかのような、
ちっとも、ロマンティックに、見えないところが、
単純に、すごい、楽しそうで、好きな場面です。
そのダンスが、終わったあとの、
リジ― と、このとき、初めて、出会った、
Matthew Macfadywn ( マシュー ・ マクファーデン ) 演じる、
ミスター ・ ダーシー との会話が、すごく、おもしろいですね。
特に、 リジ― を演じる、 キーラ ・ ナイトレイ の 、
言葉以上に、たくみに、心の内を、その表情の微妙な変化で、
表しているところが、すごいなあと思いました。
雨が降って、ぬかるんでいる、荒野を、馬車も、馬も、使わずに、
長い距離を歩いて、ネザーフィールド屋敷に、向かう、
リジ― のさっそうとした姿が、すごく、印象的でした。
その、荒野に、わずかな、光りがさしていて、とても、美しい風景でしたね。
何事にも、きっぱりと、自分の意見を、言うことができて、
当時では、珍しかったのかもしれない、 リジ― の意志の強さ、
に、見ていて、スカッとした気持ちにさせられましたね。
ベネット家の、家畜を飼っているそばの、干し草の積まれている、納屋で、
上から、つるされてある、ロープのぶらんこに、揺られている、
リジ― の場面が、すごく、好きですね。
ぶらんこから、見えているはずの風景が、しだいに、変化していくのも、
見ていて、ハッとさせられて、とても、美しいです。
そこへ、やって来た、 リジ― の親友の、
シャーロット ・ ルーカス ( Laudie Blakley ) が、
シャーロット 「 私は、27歳よ。 お金も展望もない。
すでに、両親の重荷 ・ ・ ・ 」
と、 リジ― に言った言葉が、すごく、心に残りましたね … 。
ぶらんこに、揺られている、 リジ― の姿が、
彼女の心も、揺れているのを、象徴しているかのようでした。
どじゃぶりの雨の中、教会を、抜け出した、 リジ― … 。
彼女を、追いかける、 ミスター ・ ダーシー … 。
この場面で、はじめて、二人とも、本心から、話すことができて ・ ・ ・
とても、心に沁みる、忘れられない場面ですね … 。
リジ― が、 叔父さん、叔母さんと、いっしょに、旅に出る場面で、
ミスター ・ ダーシー の所有している、ダービシャー州にある、
立派な、お屋敷に、偶然、訪ねることになり ・ ・ ・
そこで、 リジ― が、大きな、大理石で作られた、客間に、案内されて、
そこに、置かれてあった、たくさんの、美しい石像を、目にします。
このときの、石像を眺める、 リジ― の表情が、なんとも言えず、
心に、響いてきて ・ ・ ・
言葉のない場面だからこそ、心に、真っすぐに、伝わってくるものがあって …
本当に、すばらしい場面だと思いました。
この映画を見て、思ったのは、いろんな場面で、出てくる、
自然の風景が、とても、美しいこと、
印象的な場面で、流れている、美しいピアノのメロディに、心惹かれること、
そして、
登場人物が、みな、しぜんに、描かれている、ということです。
( わたしは、 ジェーン ・ オースティン の原作を、読んでいないので、
単純に、この映画のお話、ということで、考えています )
特に、ベネット家の5人姉妹どうしの、仲の良い姿が、
愛らしくて、大好きですね。
居間のテーブルの上には、いつも、リボンや、
刺繍の途中で、そのまま、置かれた、針仕事のもの、
大きなリボンのついた、つばの広い帽子、などが、
無造作に、あふれるほど、置かれていて、とても、親しみを感じますね。
そして、 ミスター & ミセス ・ ベネット 役の、
ドナルド ・ サザーランド と、ブレンダ ・ ブレシン が、
とっても、いい味を出していて、人間味あふれる、
その、たたずまいが、時には、ユーモラスであったり、
時には、胸を打たれ、とても、癒されました。
ミスター ・ ダーシー の 伯母さんの、 レディ ・ キャサリン 役の、
Judi Dench ( ジュディ ・ デンチ ) が、脇役で、出演していましたが、
さすがの、存在感を、放っていましたね。
’85年のイギリス映画 『 眺めのいい部屋 』 などで、
お馴染みの、イギリスの名優さん。 すごく、なつかしい感じがしましたね ^ ^
この映画を、見たのは、今回で、3回目です。
毎回、家で、 DVD で見ているのですが、大好きな映画なので、
しばらくすると、また、見たくなるんですよね。
本当に、何回見ても、飽きない、素晴らしい作品だと思います
リジ― 「 惨めそうね かわいそう 」
「 miserable half ( 惨めな 半分 ) 」
読んでくださり、ありがとうです
ほいじゃ、また。。。
blogramランキング参加中!