虹の彼方に ~ over the rainbow ~

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映画 『 プライドと偏見 』

2009-07-11 10:07:23 | EU,US films / dramas


ご訪問してくださり、ありがとうございます


2006年のイギリス映画 『 プライドと偏見 』 を、

家で、 DVD で見ました

Joe Wright 監督 の作品で、

原作は、 Jane Austen ( ジェーン ・ オースティン ) の

『 高慢と偏見 』 です


主人公の エリザベス ・ ベネット ( リジー ) を演じるのは、

Keira Knightley ( キーラ ・ ナイトレイ ) で、

18世紀末のイギリスの、中流家庭である、ベネット家の、

にぎやかな5人姉妹の、次女を、演じています。


ベネット家の長女、ジェーン ・ ベネット 役は、

Rosamund Pike ( ロザムンド ・ パイク ) 、

三女、 メアリー ・ ベネット 役は、 Talulah Riley 、

四女、 リディア ・ ベネット 役は、 Jena Malone 、

五女、 キティー ・ ベネット 役は、 Carey Mulligan 、

が、演じていています。


この、年の近い、年頃の娘たちを、なんとか、しようと、

やっきになっている、すご腕の、 “ 肝っ玉母さん ”

ミセス ・ ベネット ( ママ ) を、演じているのは、

Brenda Blethyn ( ブレンダ ・ ブレシン ) です。


そして、 “ 肝っ玉母さん ” と5人の娘たちに、押されぎみだけれど、

時には、しっかりと、父親の存在感を、示していて、

優しく、妻と5人の娘たちに、あふれるほどの愛情を、

そそいでいる、 ミスター ・ ベネット ( パパ ) 役を、演じているのは、

Donald Sutherland ( ドナルド ・ サザーランド ) です。


とにかく、この家族のやりとり、会話、いつも、ひとつのテーブルに、

家族全員が座って、必ず、いっしょに、食事をしている風景など、

ふだんの何気ない、生活の様子が、ありのままに、描かれていて、

すごい、おもしろいなあと思いましたね。


庭に、あけっぴろげに、干してある、たくさんの洗濯もの。

飼っている、にわとりたちの鳴き声。

家の中に、入ってくる、どろんこの、大きなぶた。


そういうのが、すごく、リアルで、お話の展開に、

素敵な、スパイスを、きかせているような感じがしました。


冒頭に、出てくる、朝日が、昇る前の、霧がかった、緑の森の風景。

朝日が、昇った瞬間に、緑の森の色が、一瞬にして、光り輝いて、

変化していく様が、見ていて、息をのむほど、美しいです。


この場面は、最後のほうに、出てくる、ある重要な場面と、

共通するところが、あるように、思えて、すごく、印象的でしたね。


その、朝日の昇った、森のほうから、本を読みながら、

家へ歩いてくる、 リジー が、もうそれだけで、

彼女が、どんな人物なのか、言葉も、ナレーションもない場面だけれど、

すごく、リアルに、伝わってくるものがあって、好きな場面のひとつですね。


18世紀頃の、イギリスの中流社会では、男女の恋愛は、

今のように、本人どうしだけで、直接、やりとりし合う、

ということが、あり得ない時代で、地域で、開かれる、

舞踏会に、親といっしょに、参加して、

はじめて、異性と知り合いになれる、唯一のチャンスだったようです。


そう、この物語は、自由恋愛と、女性の権利が、

認められていなかった時代の、お話です。

このことが、この映画の 「 キーポイント 」 だと思っています。


最初のほうに、出てくる、たくさんの若い男女が、

参加している、舞踏会のほうが、私は、好きですね。

みな、気軽に参加していて、ダンス音楽も、正統的なクラシックではなく、

バイオリンの陽気で、楽しげな音が、鳴り響く、気さくな感じの、

アップテンポな音楽が、かかっていて、踊っている、若者たちも、

みな、笑顔で、まるで、スポーツを楽しんでいるかのような、

ちっとも、ロマンティックに、見えないところが、

単純に、すごい、楽しそうで、好きな場面です。


そのダンスが、終わったあとの、

リジ― と、このとき、初めて、出会った、

Matthew Macfadywn ( マシュー ・ マクファーデン ) 演じる、

ミスター ・ ダーシー との会話が、すごく、おもしろいですね。

特に、 リジ― を演じる、 キーラ ・ ナイトレイ の 、

言葉以上に、たくみに、心の内を、その表情の微妙な変化で、

表しているところが、すごいなあと思いました。


雨が降って、ぬかるんでいる、荒野を、馬車も、馬も、使わずに、

長い距離を歩いて、ネザーフィールド屋敷に、向かう、

リジ― のさっそうとした姿が、すごく、印象的でした。

その、荒野に、わずかな、光りがさしていて、とても、美しい風景でしたね。


何事にも、きっぱりと、自分の意見を、言うことができて、

当時では、珍しかったのかもしれない、 リジ― の意志の強さ、

に、見ていて、スカッとした気持ちにさせられましたね。


ベネット家の、家畜を飼っているそばの、干し草の積まれている、納屋で、

上から、つるされてある、ロープのぶらんこに、揺られている、

リジ― の場面が、すごく、好きですね。

ぶらんこから、見えているはずの風景が、しだいに、変化していくのも、

見ていて、ハッとさせられて、とても、美しいです。


そこへ、やって来た、 リジ― の親友の、

シャーロット ・ ルーカス ( Laudie Blakley ) が、


シャーロット 「 私は、27歳よ。 お金も展望もない。          

          すでに、両親の重荷 ・ ・ ・ 」



と、 リジ― に言った言葉が、すごく、心に残りましたね … 。


ぶらんこに、揺られている、 リジ― の姿が、

彼女の心も、揺れているのを、象徴しているかのようでした。


どじゃぶりの雨の中、教会を、抜け出した、 リジ― … 。

彼女を、追いかける、 ミスター ・ ダーシー … 。

この場面で、はじめて、二人とも、本心から、話すことができて ・ ・ ・

とても、心に沁みる、忘れられない場面ですね … 。


リジ― が、 叔父さん、叔母さんと、いっしょに、旅に出る場面で、

ミスター ・ ダーシー の所有している、ダービシャー州にある、

立派な、お屋敷に、偶然、訪ねることになり ・ ・ ・


そこで、 リジ― が、大きな、大理石で作られた、客間に、案内されて、

そこに、置かれてあった、たくさんの、美しい石像を、目にします。

このときの、石像を眺める、 リジ― の表情が、なんとも言えず、

心に、響いてきて ・ ・ ・  

言葉のない場面だからこそ、心に、真っすぐに、伝わってくるものがあって …

本当に、すばらしい場面だと思いました。




この映画を見て、思ったのは、いろんな場面で、出てくる、

自然の風景が、とても、美しいこと、

印象的な場面で、流れている、美しいピアノのメロディに、心惹かれること、

そして、

登場人物が、みな、しぜんに、描かれている、ということです。


( わたしは、 ジェーン ・ オースティン の原作を、読んでいないので、

  単純に、この映画のお話、ということで、考えています )


特に、ベネット家の5人姉妹どうしの、仲の良い姿が、

愛らしくて、大好きですね。

居間のテーブルの上には、いつも、リボンや、

刺繍の途中で、そのまま、置かれた、針仕事のもの、

大きなリボンのついた、つばの広い帽子、などが、

無造作に、あふれるほど、置かれていて、とても、親しみを感じますね。


そして、 ミスター & ミセス ・ ベネット 役の、

ドナルド ・ サザーランド と、ブレンダ ・ ブレシン が、

とっても、いい味を出していて、人間味あふれる、

その、たたずまいが、時には、ユーモラスであったり、

時には、胸を打たれ、とても、癒されました。


ミスター ・ ダーシー の 伯母さんの、 レディ ・ キャサリン 役の、

Judi Dench ( ジュディ ・ デンチ ) が、脇役で、出演していましたが、

さすがの、存在感を、放っていましたね。

 ’85年のイギリス映画 『 眺めのいい部屋 』 などで、

お馴染みの、イギリスの名優さん。 すごく、なつかしい感じがしましたね ^ ^


この映画を、見たのは、今回で、3回目です。

毎回、家で、 DVD で見ているのですが、大好きな映画なので、

しばらくすると、また、見たくなるんですよね。

本当に、何回見ても、飽きない、素晴らしい作品だと思います




リジ―  「 惨めそうね かわいそう 」     

      「 miserable half ( 惨めな 半分 ) 」


    


読んでくださり、ありがとうです

ほいじゃ、また。。。


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