モネの件でのご報告
3月下旬より下痢・嘔吐持続。
抗生剤と整腸剤にて様子見る。
一旦は軽減傾向みられ、食欲旺盛だったが
徐々に嘔吐回数増え(特に夜間~朝方にかけ多く)、
体の痩せ細り明らかとなった為
4月18日クリニックにて血液検査・便検査・レントゲン・バリウム飲用レントゲン施行。
体重も3月受診時2.2キロ
4月18日1.85キロと大幅な減少有り。
血液検査では、内臓疾患(心臓・腎臓・肝臓・膵臓)疑いマイナス
また脱水・糖尿・胆管異常・呼吸器疾患 及び その他異常を認めず。
嘔吐、下痢による軽度の炎症反応のみ認める結果となる。
普通時レントゲンにて
◎前肢左側の軽度の亞脱臼
◎脊椎湾曲
見られる筋力低下に加え、
元々の 若干の奇形と考えられる
またバリウム飲用時レントゲンにて
巨大食道症
であること判明する(画像有り)。
通常、食道(食べ物を胃にやるための細い通り道)であるべき部分が
ポケット様(袋状)になっており、
寝たり起きたりで体が水平になった時に
食べたものが胃に落ちずに食道で停滞し、逆流して吐出していた状態だったのではないかとのコト。
原因として
★先天性(ジャーマンシェパードやコッカースパニエル、ミニチュアダックスフンドに多く見られる)
★後天性
とあり
(後天性のものであった場合、食道と胃の間に腫瘍などが考えられ
発症後の生存率は決して高くはない。)
モネの場合、かなりの巨大化見られるのと
血液検査で特に内臓疾患を示す数値出ていないこと
便検査でも回虫や潜血など無いことから
先天性のものであり
長い時間かけて少しずつ食道が拡がっていったものと推測される。
また この病気に関しては、
※嘔吐した際の誤嚥性肺炎
※吐出した際の窒息
に関するリスク高いため
医療に関しての知識や、
対応力が求められ
継続した栄養管理と体重測定、検査が必要との説明受ける。
今後の対応として
①食後15分~1時間は体を縦にした状態で保持
②現在の炎症に対しての抗生剤の投与を行う
③食事はカリカリフードを少量(1回量は少なく)お湯でふやかし
低脂肪・高カロリー食を与える
上記、3点のアドバイスを受け、クリニックより
消化器サポートのカリカリフードと半生フードを頂く。
アドバイスされた食事と内服
食後のポジショニングにて
2日間は嘔吐なく、排便も1日1回あったが
23日朝方より再度 嘔吐繰り返し
呼吸の乱れと 鼻腔への逆流みられた為
同日の午前中に再診
先日より、体重1.75キロと更に100グラムの減少有り。
貧血や発熱・肺炎は現れてはいないが
栄養の吸収悪く、
◎抗生剤持続
◎吐き気止めの薬追加
◎食べたものが胃に落ちるまで1時間以上は体を縦にしておく
◎流動食で栄養補助
上記の指示有り。
クリニックより流動食の提供を受ける。
このまま、体重減少が進むと突然死のリスク有るため
早急の吐出予防と
栄養状態の改善が必要との由。
また長時間 立った姿勢を取らせる必要ある為、今後 脊椎や下半身に負担来ることも考えられるとのコト。
脊椎の湾曲が年齢より進んでいるのは
飼い主さんが、巨大食道症のことを知っていて
食後などに抱っこしていることが多かった為ではないか??との推測がされる。
また 前肢の亞脱臼も、その事が原因で運動不足になり
筋力低下したことで現在に至り
運動不足から更に食道⇒胃に食べ物が送られにくくなっていたり
食道から胃に通る部分の狭窄が進んだ可能性もあるとの見解を話される。
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