あおいほしのミュージックライフ

ミュージシャンあおいほし(青井保志)の音楽活動や楽器や音楽観をつれづれなるままに書いています。

ギターのネック折れ修理(塗装編)

2018-10-31 21:46:36 | 楽器

ネック折れ接着編の記事に続いて、塗装編を紹介します。

折れたネックがくっついた後は、見栄えを整えます。
接着したてのネックは(写真1)です。

 

 


それをまず、接着剤の跡をきれいにするために、7~8ミクロンのコンパウンドで余分な接着剤後を除去しました。(写真2)

 

 



綺麗になった面に塗装を施します。黒色のスプレーでやりました。(写真3)

 


しばらく放っておいて塗料が乾いたら、塗料を滑らかにするために表面を研磨します。これは2000番のペーパーやすりで水砥ぎしました。(写真4)

 

 


  
さらに鏡面仕上げの1ミクロンコンパウンドで仕上げていきます。(写真5)

 


  
 元通りとはいきませんが、ネック折れの補修跡随分目立たなくなりました。(写真6-7)

 最終的にはこんな感じに修復できました。
 目出度し目出度し(^_^)

 


  

 


しかし・・・
 このギター、もうちょっと問題を抱えてたんです。
それはまた次の記事へ。

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エレキギターのネック折れ修理(接着編)

2018-10-31 05:01:16 | 楽器

 先日衝動買いした可愛そうなネック折れエレキギターを再生してあげようと修理に取り掛かりました。
 
●スカーフジョイントについて
 このギターのネック折れは、スカーフジョイントと呼ばれる部分から折れています。
スカーフジョイントと言うのは、安いギターに見られるネックの製造方法で、ネックヘッドとネック本体を別々の工程で作り、後でそれを接着して1本のネックに仕上げる製造方法です。1本の木を削ってネックを作るより、木材を節約できますし、製造工程が簡単なので、最近の安いギターはこの方法で作られたネックが多いです。しかし2つのネック部品(ヘッド部とネックう本体部)を接着して1本のネックにするわけですから、ちゃんと接着していないと衝撃に弱く、ギターが倒れたりすると折れやすいという事になります。ただ、折れた際にはスカーフジョイントの接着面に沿って折れますので、折れ面が奇麗という一面もあります。
  
  
・・・という折れの性質を考えながら、また、ネックの中心にはトラストロッドが通っているという事を考えながら、接着に取り掛かりました。

 


  
まず、接着すべき折れたスカーフジョイント内部に接着剤を塗ってあげなければいけませんので、1mm~2mmの割れの部分に塗布するため、カッターの刃先にゼリー状の瞬間接着剤を付けて内部へ塗り込みます。


  
 全体的に接着剤が塗られたところで、圧着します。
まずは手で圧着しながら、準備をしていたクランプでティッシュペーパーを当て布代わりにして強力に圧着します。こうして1日放っておきます。

 


  
 翌日、クランプを外すと、目出たく?ちゃんとネックがくっついていました。

 


  
  
ネックがくっついたところで、次は接着面の清掃と塗装と塗装面仕上げですが、それはまた次の記事で。

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