薬師寺 東院堂
奈良県奈良市西ノ京町
全面改修されて落慶となった東塔の東側、回廊の影になるように、ひっそりと佇む平屋の入母屋造り和様建築の伽藍が東院堂です。
東院堂は養老年間 717~724年 に建立された伽藍で、後に長屋王の変で自害する王妃 吉備内親王が元正天皇の冥福を祈り建立したもので、平安時代に火災焼失した伽藍を鎌倉時代後期の1285年 弘安8年に再建され、730年 天平 2年建立の東塔が解体工事となったため、現在 薬師寺で現存する最古の伽藍です。
本尊は、すらりと若々しく美しい聖観音立像で、白鳳時代(天武、持統天皇治世下の飛鳥時代後期)の傑作です。