日本初の盲導犬チャンピィ 3
盲導犬の育成を決心した塩屋さんは、自分の愛犬アスターで訓練を開始します。
まず、タオルで自分の目を隠し、アスターと散歩に出ました。
物につまづいて転び、ドブに落ち、家屋の壁に衝突してケガもしてしまう日々が続きました。
そこで感じたのは、見えない闇の恐怖でした。
それでも訓練をやめない塩屋さんは、少しずつではあるものの、視覚障害者に必要な犬の訓練を独自に生み出し、自身でも渡航して外国の盲導犬について学びました。
愛犬アスターの訓練に手応えを掴んできた塩屋さんは、アスターの子、バルドに子犬の頃から盲導犬訓練を行ない、さらにバルドの子、ナナにも生まれて間もなく訓練を行ない、自らも視覚障害者の様に目隠しまでして犬と訓練に挑むなどで培った独自の盲導犬育成方法にようやく
成果を見出しました。
4に続きます。