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日本歴史紀行

歴史紀行 地域版 49  遠州三山風鈴まつり 3 可睡斎



可睡斎
静岡県 袋井市 久能


業務繁忙に体調不良もあり、
投稿が遅れました…
タイトルに【遠州三山風鈴まつり】とありますが、風鈴まつりは8月いっぱいで終了してしまいました。




この可睡斎、前身は室町時代の1401年 応永8年に遠州地方で曹洞宗隆盛の祖、如仲天闇(じょちゅうてんぎん)上人が東陽軒として創建しました。

やがて戦国時代になり、住持が11代、仙麟等膳のとき、遠州地方を治める徳川家康に等膳が浜松城に召されます。

山門

この等膳、徳川家康が駿河、今川氏の人質時代だった頃、臨済寺で手習いを受けていた際に多忙な雪斎禅師の代わりに度々教えを受けていた縁がありました。また、密かに故郷への想いを募らせた家康を籠に隠して海路で岡崎まで運び、短くも、つかの間の帰郷を実現させた恩人でもありました。

家康が懐かしい思い出話を語る座中で、等膳はすやすや居眠りを始めたところ、重臣たちが
大殿の御前なるぞ、けしからん!とイキリ立つも、〜おお、等膳和尚、わしのことをまるで愛児の如し。故に安心して睡る。その親愛の情を喜ぶや。和尚睡る(眠る)が可し 睡る可し(ねむるべし)」と笑って許したと言われています。

この様子を見ていた重臣達が、等膳和尚のことを〜可睡和尚様(大殿の前で眠ることを許された和尚)として敬愛して呼ぶ様になり、やがて東陽軒は可睡斎と寺号も改まりました。






風鈴まつりの様子



本堂
可睡斎については、戦国時代を扱うカテゴリーでまた詳しく取り上げたいと思っています。






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