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日本歴史紀行

歴史紀行 動物編 1 - 3 南極観測隊 樺太犬 タロ、ジロ 3

南極観測隊樺太犬タロとジロ 
樺太犬タロとジロ
名古屋市港区名古屋ガーデン埠頭



初代南極観測船 宗谷
東京都品川区東八潮



奇しくも本日、11月8日は、南極観測船宗谷が東京晴海埠頭から出航した日になります。



今から66年前、
昭和31年11月8日午前11時、観測隊の永田隊長以下51名、船員76名、そして南極に置き去りにされる運命の樺太犬、当時まだ子犬だったタロとジロをはじめとした22頭の犬と三毛猫たけし、カナリア2羽を乗せて出航しました。


南極観測船 宗谷
その名前はご存知無くても、南極で置き去りにされ、一年間生き抜いて発見されたタロ、ジロの兄弟犬のことは、多くの方かご存知だと思います。


昭和30年
地球上の様々な気象現象を調べるには、南極の観測が欠かせないことから、世界中で国際的な地球観測の機運が高まり、世界各国ではじまる観測に先駆けて南極会議がパリで開催され、日本も戦後10年というタイミングながら参加し、南極観測を行うチャンスを得ました。


観測船には、太平洋戦争で測量特務艦として任務に就いた宗谷が選ばれました。


宗谷は太平洋戦争中、度重なる爆撃や魚雷攻撃で被弾しながらも弾頭の不発等で爆発を免れ、ついに終戦まで沈まぬ船として軍艦の役割りを全うしました


そして砕氷能力を備えた南極観測船として蘇った宗谷は、1956年 昭和31年 11月8日 午前11時。

76名の乗組員と、51名の観測隊員、タロ、ジロをはじめとした樺太犬22頭を載せ、霧雨の降る肌寒い晴海埠頭から約1万もの大観衆の見送りを受け、様々な苦難を待ち受ける約70日もの航海に出ます。





4に続きます。



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