清明塚
静岡県掛川市大渕
静岡県の南部 御前崎市と浜松市を結ぶ国道150号の掛川市大渕町付近から小路へ入ると、1000年の昔、京都の陰陽師 安倍晴明が津波を防いだという言い伝えのある清明塚があります。
平安時代、高波の被害が絶えず、作物もろくに育たずに困るこの地方の民のために招かれたとも伝わる呪術師、安倍晴明の祈祷の結果、清明は小石を集めて塚を作りあげ、願いのある者は塚から小石を一つ持ち帰り、願いが叶ったら持ち帰った小石ともう一つ別の小石を新しく持ち寄って塚に納めなさいと告げて京都へと帰りました。
清明の建立したこの塚は、間もなく清明塚と呼ばれ、塩害に悩む地元の農夫らが絶え間なく訪れるようになりました。
小石を持ち帰って願いが叶うと、不思議なことに、どんな色の石も小豆色に変わりました。
以来、高波の被害は無くなり、高波だけじゃなく、病気にも効果があると噂されるようになり、塚を訪れる人は増えていき、訪ねる人は現在も続いてます。