静御前像
茨城県古河市下辺見
静、英雄 義経との馴れ初め
静御前の名が世に広まることとなったのは、後白河天皇治世の時代でした。
日照り続きのある年、後白河天皇は歴代天皇行幸の地で、かつて弘法大師 空海が請雨祈祷により善女龍王を呼び寄せて雨を降らせた伝説の都の園遊池でもある神泉苑に僧、百人を集めて請雨読経させたものの効果なく、次いで白拍子、百人を集め、99人まで舞わせても効果なく、百人目に舞った静御前が舞うとたちまち暗雲が立ち込め、雨が降り始めたので、帝は〜あの白拍子は神の子か?〜と感激の声を上げました。
その後、源氏の軍勢が平家を都から追い払った後。
請雨祈願の際に招かれることが増えた静御前に住吉神社での雨乞いの舞を目撃した源義経が一目惚れしました。
宇治川の戦いで上洛した義経は、その後、一ノ谷、八島、壇ノ浦と平家を追う戦いの連戦に赴き都には短い滞在なので、その出会いも運命的だったのかも知れません。
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