ようやく更新します…(汗)
T'Kylah 第3回。(ま、まだ続いてます…汗2 )
今回は “韻踏み” について。
この曲もかなりです。まさに縦横に踏みまくってます。
歌詞カードをお手元に置いてお読みください。
まず最初の段落、
Bavarois(ババロア) と Gabiah(ギャビア)が韻を踏んでいる…と思ったんですが、よく見ると
「Chandon and Bavarois」 と 「Chant-Peign and love Gabiah」
が全体で韻を踏んでいるんじゃないでしょうか?
Chandon, chords, Chant-Peign は ch~ で頭韻(chords は音が違うので視覚韻)になっていて、「Who likes the chords」 と 「will like Chant-Peign」 としても視覚韻で対になっていますね。
そして likes, like, love という頭韻でリズム良く。
次の
「Oh , Kathy’s thirty-two (!) but she’s too good to be taboo」の行では、
Oh, two, too, to, taboo と、
「トゥー」 や 「ゥー」 で韻を踏んでいる。 (she と be も長音ではある。)
too, good, taboo, は oo で視覚韻でもある。
更に、「too good」 「to be」 「taboo」 としても。
とにかく o (ゥ) の音がいっぱいありますね。
これがフランス語的な響きを感じさせるのに一役買っているのかな。
あ、Kathy’s と thirty-two も、もしかしたら韻を踏んでいますか?
次の
How did she do it
How did she dare ?
では、今度は d がいっぱい。
次の行は see, so, scientifically と、s で頭韻。
I made you do the things that you would never do
の行はまた d の音でリズミカルに。
その中でも 「you do」と 「you would (= you'd)」、そして 最後の do 、
更に次のコーラスの末尾の too とで韻を踏んでいます。
タカイラ~ タカイラ~ の後の段は更に凄いことになっていて、
まず、
happen と weapon と heaven と happens と 7(seven) と heavens 。
これがこの曲の中でもハイライトの押韻ですね!
跳ねるようなリズムを一層際立たせています。
そしてその間にも
sleeze と secrets
words と weapon
chordsare と charade
heaven と happen
perverted と parade
と、頭韻の嵐。
更に、 charade と renegade と parade がきれいに押韻。
しかも 「the perfect renegade」 と 「the perverted parade」 が一文の中で対になっていて… これでもか、という感じです。
I want you! (I!) ~ の段では、
rough - enough - tough
rain と ain’t も。
そして when a word to the wise は w で頭韻。
She’s in love with ~ の段も凄いですよ。
widow - Fellow - shadow - meadow
Four - door
そしてそれらの合間にも
with - widow
Fairy - Fellow - Four や
Sprinkling shadows - secret 6(six)
という頭韻が組み込まれたり…。
「with a widow」 と 「in the meadow」 としても押韻してますよね。
Four - door は 次の段の bar - bizar とも押韻。
behind the door と behind the bars の対比、そして bizar と、今度は b がいっぱい。
そしてラスト、
making love in Norwegian Wood - Like a Roman in an orgy would
ビートルズは Norwegian Wood を Knowing she would の語呂合わせとして書いたらしいですが、an orgy would も負けずに見事ですよね。
頭の make と like も一応韻を踏んでいると思います。
ところで…
Gabiah ってキャビアなのかな??