蒼い碧なユニコーン

ミュージシャン、ヴァレンシア(VALENSIA)のことを綴る、蒼碧(Aomidori)のブログです。

MillenniuM

2005年08月23日 | 地球と人類


久しぶりのテーマ・レビューです。
以前付けたテーマ名(宇宙に於ける地球と人間の営み)がやっぱり長過ぎてうっとおしかったので、あっさりと「地球と人類」に変えました。(笑)

「ミレニアム」は、1998年発表の異色アルバム『 V III 』の中に在って、ひときわ輝きを放つ Valensia らしいサントラ風壮大曲。
Gaia(地球)の次が Kosmos(宇宙)なら、その次は…? Valensia は"時間"というテーマを選び、作品の流れに四次元的展開を見せたのでした。

December 31, The New Age's countdown has just began

で始まる、新世紀前夜の期待と畏れの入り混じった雰囲気を
見事に表現した作品です。

2000 years we tried. Tonight ask yourself; Did we do it right ?

…結局私達は無事に NEW ミレニアムの入口を通過できたわけですが、これからの千年を本当に幸福なものにする為には、多くの課題が残されているのは周知の通り。"過去の過ちを繰り返してはいけない…" そんな事を訴えかける曲ではないでしょうか。

曲調・構成とも、Kosmos よりずっと Gaia に近いと思います。少しダークさを伴ったクラシカルなイントロで始まり、三拍子に乗せてドラマティックに四次元的な仮想空間にいざなわれます。宇宙の中を漂っていたかと思うと、ビッグ・ベンの前に佇んでいたり…
アルバム・ジャケットは、まさにこの曲の"病んだ地球を眺める"イメージですね。最後に聴こえるのは Valensia の住んでいる町、Denia の花火の音だそうです。


そしてMillenniuM のもうひとつの話題…
この曲には"裏"曲が存在するのです。(笑)
歌詞とメインヴォーカルのスタイルを変えたヴァージョンで、ZIP-fm の開局5周年記念ソング「Only One, Only You 」シリーズの一つとして、コンピレーション・アルバムにのみ収録されています。
初めてラジオで聴いた時は、誰か女性歌手が MillenniuM を歌ってる?!と思ってびっくりしました(笑)が、Valensia のケイト・ブッシュ風ヴォーカルが独特な雰囲気を醸していて、表・裏、どちらもそれぞれ違う魅力を持った曲となっています。


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YouTube - Only One, Only You