トラの日記 

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茂木健一郎さんの講演 その3

2010年11月22日 17時40分28秒 | 日記
第三のキーワード

「自分自身を大切にする」

これは、決して自分自身に甘くするといった意味合いではありません。むしろ逆のものです。
欠点だらけの自分や、他の人よりも劣って見える自分をすべて受け入れるということであるそうです。
そのことについて茂木さんは隣の芝は青いをしないや、自分という人間はこうなんだという覚悟を決めるということをおっしゃっておりました。

たとえとして茂木さん自身のことを例に挙げておられました。
茂木さん自身はとても落ち着きの無い性格なのだそうです。実際に講演をされている間も体はちょこちょこ動き、早口で話題もあちらこちらへ脱線し放題。いくつかの著書を読んで自分がイメージしていた本人像とは全く違うものでした。
ただ、その中で茂木さん自身は自分の欠点を把握しその近くにある最大の長所を探し出す、とおっしゃっておりました。茂木さんの落ち着きの無さは思考を瞬間的にトップスピードに入れることができることとつながるのだそうです。毎日が忙しく次々と色々なことを考えなければいけないときゆっくりと一つ一つを考えていたのでは到底間に合わないしクオリティーの高いものを作り出すことができない。そこで自分の性格は役に立っているのだと。ただ、このような瞬間的にトップスピードに入れるという技は茂木さんでなくても現代人には必要な能力。こういった脳の能力というものは筋肉と同じように鍛えることができるのだそうです。筋肉を使えば使うほど筋繊維が太くなっていくのと同じように、脳も使えば使うほど神経が太くなっていく様をイメージすればよいとおっしゃっていました。

以上の様に自分の欠点を欠点として認めることを「メタ認知」というのだそうです。

自分自身の欠点はだれでも認めたくないもの。見たくも考えたくもないので忘れ去ってしまおうとか隠してしまおうとするのが人間というもの。ただそれでは、脳はその欠点をないものとみなし解決や改善するための回路を作らなくなってしまう。
ただしっかりと認めてしまうことで少しずつ回路が出来上がり、改善する糸口が出来上がってくるのだそうです。
またその中で茂木さんは自分の欠点を笑いに変えてしまうことが人間としての魅力が上がりまた、改善するための回路も強く太くなるのだそうです。人前で自分の欠点をユーモアを持って話すこと自分もまわりの人も笑いその中で欠点を改善するのが最も効率がよいとのことでした。

どんなつまらない仕事や状況にあっても考え方次第でいくらでも面白くすることができる。
一流になった人たちは必ずしも望んでその道に入ったわけではなく、どれだけ覚悟をしたかがその後に影響してくる。一つの物事の中に極めるべき事柄はたくさんあり、一つ一つを極めていくことでより高い次元に行くことができる。5年や10年といった不確実な未来を楽しみだと言えるような脳を作ってゆくことが必要なのだとのお話でした。


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