映画「ズートピア」の BD を観ました。ディズニーの CG アニメです。ツタヤでやっと旧作扱いになって 100 円で借りてきました。前々から観たいと思って狙っていたのですが、人気があったみたいでなかなか旧作扱いにならなかったんですよね。
とりあえず感想は、面白かった。とにかくキャラクターの全てがかわいくて、何も考えずに観ているだけで幸せになれます。非の打ち所がない良作品です。
観た後で調べてみると一応そこそこヒットしているようなのですが、私自身は今までこの映画の CM とかネットの記事とかをほとんど見かけなかったので、世間ではほとんど話題にされていないのかなと思っていました。実際にはどうだったんでしょうね?
日本で公開されたのが 2016 年 4 月ということなので今から1年半ほど前、割と最近ですが……。
これだけの良作品が話題にならないはずはないですよね。実際にツタヤでのレンタルでも人気はありそうでしたし。でも、ベイマックスとかアナと雪の女王のように話題にされることはほどんどないように思えます。ジュディとかニックとか主人公の名前を日常会話で出しても普通には通じそうにありませんよね。ちょっと不思議です。
キャラクター、CG技術、音楽、ストーリー、声優の演技等々、あらゆる要素が完璧と言っていいほどの出来で、評価することすらばかばかしく思えてしまいます。さすがディズニー、これぞディズニーってことなんでしょうかねぇ。
CG の映画に対しては割と辛口な方ですが、もはや CG で描かれているということすらどうでもよくなってしまうほどの良くできた映像です。実写ではないけれども、本物の世界が実際にそこにあるかのようなリアルさです。キャラクターにも魂がこもってましたね。
ようやく CG の技術が人間のイマジネーションを超えてきた(シンクロしてきた?)ということなんでしょうか。というか、これだけのものを作るのはものすごく大変だったとは思いますが。
ただ、昔ながらの手描きのアニメに比べると、それと同等の表現(面白さ)が実現できているというわけではありません。リアルに描こうとするあまりにデフォルメや非現実的な表現はどうしても控えめになってしまうのでしょう。おそらく、CG で描き続ける限りは手描きの良さは二度と再現はされないというような気もします。CG アニメは CG アニメとして新たな文化となってこのまま突き進んでゆくのでしょう。その点だけはやはり残念には思います。
非の打ち所がないところが欠点だみたいなことを言う人もいるようですが、優等生すぎてかえって面白みがないということなんでしょうかね?
私の目には、ディズニーのアニメの歴史の中でトップクラスの映画として映ったのですけどね。ジュディ・ホップスは新しい時代のミッキーマウスにはなれないのでしょうか?