暇つぶしに「13日の金曜日 Part V」を観た。
パート4まではずいぶん前に観ていた。その続きということになる。
過去4回ともすべてワンパターンで、ジェイソンがなぜだかただただ人を殺していくというだけの単純明快な古典的ホラー映画だった。どうせ今回もそうだろうと思っていたら、過去作以上にシンプルでむしろ意外だった。ひねりも何もない、素晴らしく潔い作りの作品だった。
いや、それがこのシリーズの魅力なんだろうなぁ。
人を殺していくという最低最悪のテーマ。それだけを考えたらとても観る価値なんてないとしか思えないのに、でもなぜか、不思議な安心感がある。
理屈で語るべきではない単なるB級ホラーに過ぎないのかもしれないけど、その単純さなのかな? むしろ健全とすら言ってもいいくらいの不思議な魅力だ。
今どきの映画はどれもこれも「ひねり」が効きすぎていて、観ていて疲れるものが多い。すべてのシーンに何らかの意味を考えなければならないような、ホラーとは別の意味の強迫観念にとらわれてしまう「えげつない映画」ばかりのような気がする。
「13日の金曜日」の残酷描写は今ではとても無理だと思えるほどのグロさがあるが、現代の映画の心理的残酷さや不気味さに比べるとまだましなような気がする。現代の映画はどれもこれもあまりにも病的だと感じる。
健全な残酷さの枠の中に納まる範囲で描き続けていたのが「13日の金曜日」だったのかもしれない。
パート4まではずいぶん前に観ていた。その続きということになる。
過去4回ともすべてワンパターンで、ジェイソンがなぜだかただただ人を殺していくというだけの単純明快な古典的ホラー映画だった。どうせ今回もそうだろうと思っていたら、過去作以上にシンプルでむしろ意外だった。ひねりも何もない、素晴らしく潔い作りの作品だった。
いや、それがこのシリーズの魅力なんだろうなぁ。
人を殺していくという最低最悪のテーマ。それだけを考えたらとても観る価値なんてないとしか思えないのに、でもなぜか、不思議な安心感がある。
理屈で語るべきではない単なるB級ホラーに過ぎないのかもしれないけど、その単純さなのかな? むしろ健全とすら言ってもいいくらいの不思議な魅力だ。
今どきの映画はどれもこれも「ひねり」が効きすぎていて、観ていて疲れるものが多い。すべてのシーンに何らかの意味を考えなければならないような、ホラーとは別の意味の強迫観念にとらわれてしまう「えげつない映画」ばかりのような気がする。
「13日の金曜日」の残酷描写は今ではとても無理だと思えるほどのグロさがあるが、現代の映画の心理的残酷さや不気味さに比べるとまだましなような気がする。現代の映画はどれもこれもあまりにも病的だと感じる。
健全な残酷さの枠の中に納まる範囲で描き続けていたのが「13日の金曜日」だったのかもしれない。