梅 2023-02-09 08:10:02 | 日記 来客を見ること久し鉢の梅季語 梅 梅は春を告げる花。早春の冷たい空気の中で香り高い五弁の花を開く。ほかの春の花に先駆けて咲くことから古くは「花の兄」と呼ばれた。バラ科サクラ属ウメ亜族の落葉樹。花は作倉り小ぶり。八重もある。薄紅。濃紅もあるが、これは紅梅。梅と言えば白梅である。白梅は清楚な気品があり、桜とともに古くから愛されてきた花である。歳時記抜粋。掲句 コロナの蔓延防止のために友人の来訪をお断りしていで、その枠を狭めた。例句 梅二月一水ここに始まれり 西嶋あさ子
鴨の陣 2023-02-07 11:38:16 | 日記 流されてまた立て直す鴨の陣季語 鴨の陣 鴨の傍題 鴨は雁とおなじガンカモ科に属しているので、形や習性が似ている。鴨類のうち、真鴨・小鴨・葦鴨・尾長鴨などは河川・湖沼で、鈴鴨・黒鴨などは海上・港湾・荒磯などで見られる。秋、雁と同じ頃に飛来し、春に北方に帰る。早朝や夜間に草の実や水草を取りに行き、昼間は群れをなして水に浮いていることが多い。掲句 鴨が帰るのは三月になってからで、まだ河川で暮らしている。日中こながれで流され、何度も元の場所に戻って、また ながされて遊んでいる。その光景を句にした。 鴨は冬の季語。例句 陣の鴨一羽が翔てば皆たてる 田川 栄
猫柳 2023-02-06 16:12:36 | 日記 釣り場へと誘ふ如くに猫柳季語 猫柳 ヤナギ科。日当たりの良い小川の縁や山地の渓流の岩の隙間などに自生する落葉低木。観賞用にも植栽される。業生し、大きなものでは高さ3mにもなり、弓なりにしなる。新葉は絹毛を密生、のち裏面だけ残り白く見える。長さ3cm~13cm。早春、葉よりも早くふわふわした銀白色の毛で覆われた花穂を上向きにつける。これをネコといい、和名もこれから起こった。青空や枝とのコントラストは美しく、春の訪れを感じさせてくれる。歳時記抜粋。例句 猫柳青空のまだ冷たかり 伊藤政美
春障子 2023-02-06 07:46:25 | 日記 二度寝する浅き眠りや春障子季語 春障子 昔の日本家屋では夏は障子を取り払って簾をかけたが、その習慣は失われつつあり、障子は一年をとおして見られるようになった。単に障子といえば冬の季語である。春障子には冬の障子と異なる。独特な明るさと柔らかな感じがある。厳寒期のように閉め切ってばかりでもなく、開け放てばまだ寒い。外の春光を受けた障子には庭木や小鳥の影が映ったりする。また、桟の薄埃が目につくこともある。春雨の日のしっとりとした障子、春灯を灯した部屋のほのぼのとした障子の風情にも情趣がある。例句 夢のあと日の偏しや春障子 成田千空
春 2023-02-05 08:50:55 | 日記 一口に春一杯の和菓子かな季語 春 四季の一つ。二四節季のの立春から立夏の前日の期間を春とする。俳句もこれに従う例が多い。陰暦の三春(初春・仲春・晩春)をまとめた九〇日間を九春とよぶ。現行のの太陽暦では三月・四月・五月。また天文学では春分から夏至までを春としている。植物の生育が活発になり、大気に陽気がみなぎる季節である。。歳時記抜粋例句 富士は雪三里裾野や春の景 宗因