雛人形を作っている江戸木目込人形職人  ~伝統工芸士 新井久夫~

人形のまち岩槻で、おひなさまや、贈答用の木目込人形をつくっている職人のブログです。

人形の規格(サイズ)

2010-07-11 10:00:56 | 人形業界情報
       昨日ふれました、人形の大きさを表す、いわば、人形の規格のお話です。

       三五や十番というような…。


どうしてこんな呼び方になったか、理由は様々ありますが、私がかつて人形業界の先輩にお聞きしたところでは、稚児(幼子)の大きさを一番(いちばん)とし、その半分が二番、3分の1が三番、4分の1が4番という具合に。

ただ、実際は職人によって若干大きさにぶれがあります。目安、といったところでしょう。
とくに京都と関東では大きさが違います。京物の人形のほうが、一回り半小さくなります。


十番の下のサイズの人形は大三五(だいさんご)、三五(さんご)、小三五(しょうさんごorこさんご)、芥子(けし)、柳(やなぎ)と続きます。

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