「易」と映画と「名文鑑賞」

タイトルの通りです。

易経抄録  7「師」地水師 本田済著「易」p104

2016年06月26日 04時20分33秒 | 
易経抄録 
7「師」地水師 本田済著「易」p104
 軍隊を用いる道は、貞(ただ)しいということを条件とする。すなわち天命に従い、衆望にそって、悪を討つ、正義のいくさでなければならない。しかも老成した人物を将軍としてこれに委任する必要がある。小人を将軍とすると、いたずらに好戦的で、功名をあせり、失敗する。いくさに大義名分があり、将軍がおとなであれば、結果は吉。すなわち戦って必ず勝つ。そもそもいくさは生命をそこない、財をやぶる。やむを得ずして行なうもの。いくさを始めておいて負けることは罪である。勝つことでもって始めて罪を免れることができる。それが、吉にして咎なし(魏の王弼)。占ってこの卦を得た場合、そのことが正しく、事に当たる人が老成した人物であれば、結果は吉で、咎もない。