【機動戦士ガンダムUC⑪不死鳥狩り】
『不死鳥狩り』はガンダムUCの外伝的な短編(というより中編くらいはある)作品で、①~⑩で本編完結後の⑪巻に収録されてます。
それを原案に作者の福井晴敏さん自身が長編作品として再構成を行ったのが【ガンダムNT】。
小説などでは割とよくある手法です。(小説は別の方が書かれてますが、名前はクレジットされてます)
先日のテレビ版の放送をきっかけに小説の方も読んでみました。
【機動戦士ガンダムNT(ナラティブ)】
小説の前に、まずは劇場版の感想。(ちなみに自分は劇場まで足を運んだクチ)
原作『不死鳥狩り』とNTでは、時代背景・登場人物も若干異なります。
原作がUCと同時系列だったのに対し、NTはUCの1年後。
感覚としては原作50%+オリジナル要素50%(それ以上かも)といったところで、
原作を読んでなかった人は勿論、読んでた人も楽しめる、
短編を長編に直すんならこれくらいやらないと!!という、まさにお手本みたいな作品でした。
故に作品も文句なしに面白かったのですが、個人的には『ナラティブガンダム』・『シルヴァ・バレト・サプレッサー』等の
ちょっとマニアックな?(笑)ギミックを搭載したオリジナル機体が追加されたのが一番嬉しかったです。
小説の方はというと、映画にはなかった(大人の都合でカットされた?)内容が追加で描かれており、
中でも劇場版から登場した割と悪者イメージの強かったミシェルの過去エピソードなどを読むと、同情というか、
ちょっと見る目が変わってしまった自分がいます。
そういう意味で読む価値はあったかなと思いました。
なんか言葉を続けられない……(涙)。これがきっとこの作品の良さなんでしょう。