【ガンダム・センチネル ALICEの懺悔】
連載時にもMOOK版にもありませんでしたが、小説版のタイトルにはサブタイトルが追加されています。
【ガンダム・センチネル】というと多くの方は、
こっちをイメージされるのではないでしょうか。
S(スペリオル)ガンダムが登場するアレです。
(表紙はEX-S(イクスェス)ガンダム)
自分はモデルグラフィックス誌での連載時より、毎回読むのを楽しみにしていました。
昨今では普通となった『ガンダム V.S. ガンダム』の構図を、紙面上ではあるものの、
公のメディアで初めて取り入れた作品だったと確か記憶しています。
(こちらに関しては後述)
途中ガンダムからの卒業を公言していた時期もあり、自分的には近年購入のMOOK版が2冊目、小説版も2冊目という、
今から考えるとちょっと勿体ないことしたなあという、ALICEとは別の懺悔の気持ちがあったりします(苦笑)。
月刊誌での連載から1冊に再編集されるにあたり、当時小説の方もかなり改稿されていました。
こちらの単行本を読むまでは、てっきりMOOK版が本来のセンチネルで単行本は加筆修正版だと思っていましたが、
実はそうではなく、再編集時に予定の2倍の原稿が上がってきたため(苦笑)、泣く泣く内容を3割ほど削って詰め込んだのがMOOK版だと知りました。
そのため加筆修正版ではなく、こちらの単行本の小説が本来の完全版となるのだそうです。
なので苦労して連載時もMOOK版も読んだ(読みにくいと編集者自ら言及してるしw)者として、敢えて読み方をアドバイスするなら
・小説は単行本で読む。
・MOOK版を傍らに置き、小説を読みながら写真と設定を楽しむ。
みたいにすると、努力が無駄にならずに済むかも、です(苦笑)。
そしてここから先は余談になりますが、上の『ガンダム V.S. ガンダム』の構図、実は個人的には連載時にはあんまり盛り上がりませんでした。
今でこそライバル機の『G-V(ジーファイブ)』(Mk-VではなくG-Vと呼んでほしいというのが、当時デザイナーの明貴美加さん談)といえば、
あの青い、カッコイイ機体として認知されてますが、あれはMOOK版で改稿された姿で、誌面初登場時には実にビミョーな姿で……。
残念ながら当時の雑誌は残ってませんが、設定画で近いのがコチラ。
(MOOK『GUNDAM WARS Ⅱ MISSION ZZ』掲載版のイラストですが、これでも当初の設定画よりだいぶカッコよく描かれてると思う)
カラーリングはアイボリーの下地に赤のラインで、これもまたビミョー……。
参考までにこんな色してました。(これって連載時から顔だけ挿げ替えたもの?)
最終的にあのように変更して大成功だと思います。
あとMOOK化では最終巨大MAが追加されたりして……と、語り出すとこれも長くなるので今回はやめときます(苦笑)。
またセンチネルMS製作の際にでも。