OUT GRADEへの道

出戻りモデラー 幸幸 のガンプラ他プラモの製作記。
3Dプリンターを使用してマイナーMSを製作中!

HGガンダム途中経過④

2023-02-26 13:00:00 | 旧HG. ガンダム -完成-

半分は昨年購入した『Adventurer3』のテスト記事みたいになってますが……、

あの後足首を出力してから更に3日ほどかけて試行錯誤してました。

 

レジンで出力した足首。外観的には問題ありませんでしたが……、

フレーム周りに干渉して期待したほど角度をつけられなかったのと、

寸法の修正忘れという致命的なミスで足裏パーツが入れられなかったこともあり(汗)、ここからは当初の予定通りPLA出力に移行。

今まで何回か小さいパーツは出したことがあったのですが、『Adventurer3』でこのくらいのサイズを出すのは初めてです。

 

実際にプリントアウトしたのがコチラ。

左奥が今回『Adventurer3』にてPLA出力した熱溶解方式、(通常【FDM】方式と呼ばれるタイプですが、メーカーのFLASHFORGEでは【FFF】方式と呼ぶ)

右手前が以前より使用している『Photon-S』でUVレジン出力した光造形方式(【SLA】?【DLP】?よくわからない…)です。

両者を比較したところ、FDM側はエッジが効いている代わりに積層跡が目立ちました。

光造形側にも積層跡はありますがさほど目立たず、代わりに全体的なエッジが丸みを帯びてタルっとしてます。

積層跡についてはある程度仕方がなくーーというのも両者の仕様上の最小積層ピッチ

 Adventurer3 0.05㎜ 

 Photon-S 0.01㎜   のところを

→ Adventurer3 ・・・ 設計モデルの問題で最小ピッチでスライスできず、泣く泣く1.0㎜に設定

→ Photon-S ・・・ 当初よりデフォルト設定の0.05㎜のまま使用中。最小ピッチに設定すると5倍の時間が必要??

といったプリント設定の問題があるため。両プリンターとも限界性能での出力ではなく、

使い勝手がいいように設定してある都合上、結果的にFDMのピッチが倍になってます。

 

その辺を考慮して感想も言うと、FDMは原型が出来上がった直後の素の状態(これからプライマーを吹いて表面処理する)、

光造形は原型に既に1回プライマーを吹いたくらいの状態(表面の未乾燥レジンをこれから落とし、更に完全乾燥させる必要アリ)といったところ。

どちらも甲乙つけがたい感じでした。

 

ただ寸法に関してはFDMの方が精度は高いようで、フレーム周辺の干渉部分を細かく削るという作業を、

設計によって回避することができるようになりました。

それから3回ほどプリントを繰り返し、ようやく形になった現在の状態。

足首・踵フレームはFDM、アンクルガードは光造形というハイブリッドです(笑)。

アンクルガードを可動させるには、内部パーツの兼ね合いで結構寸法ギリギリ……。

アンクルガード可動ともう一つ、足首交換最大のポイント(?)、足裏モールド!!

 

何故このような合わせ技になったかというと、細かい部分の造形についてはやはり光造形に軍配が上がり、

アンクルガード横のモールド部分ーー通常はマイナスですがHGガンダムは鋲×4つーーが、

FDMではうまく出せなかったため。

 

試しに出力したアンクルガード。

1㎜以下くらいの(設計上は1つの直径1.1㎜)ホント細かい部分。

上がFDM、下が光造形です。

 

拡大したところ。

光造形は大体同じ大きさで4つ並んで配置されているのに対し、FDMでは配置に偏り・複数個に分かれたりしています。

でも全体の寸法・形状的に設計に近いのはFDM。

もうこの辺になってくると好みの問題も?(苦笑)

 

今回は設計上、ジョイントの受け側にヒンジを設けねばならず、強度を考えて足首をPLAフィラメントで製作しました。

通常のPLAフィラメントは硬くて加工しにくいのですが、FLASHFORGEオリジナル『Modera:PLA(最近は『PLA Matte』に名前変更されたそう)』という、

硬いけどヤスリがけしやすい素材を使用してます。

フィラメントはUVレジンと違って手がベトベトしないのもよく、またパーツ1個なら出力が断然早いのも気に入りました。

(参考までに上の設定で踵フレームを出力すると、光造形2時間以上/FDM20分弱。光造形はモデルの高さ/FDMはヘッドの動く距離が大きく関係)

HGガンダムが終わったら、Adventurerだけで何か作ってみたいな♪

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知らなかった設定・・・

2023-02-23 13:00:00 | 旧HG. ガンダム -完成-

踵にカバーを付け、各部のモールド彫りを行って、足首のメイン部分はほぼ完成。

 

ジョイント接続の関係で、設計は左側足首となります。

 

そしてここからが本番。

個人的には今回最大の変更点である、ツルツルだった足の裏(笑)。

旧1/144もツルツルで、どんな感じに作ろうかなどと考えていた時、ふと気になって設定資料を確認しました。するとーー、

あったんですね、設定画! なんか初めて見た気がする……。

調べると旧1/100キットでもしっかり彫り込まれているそうで、知らないのはちょっと恥ずかしかったかも。

 

ディテール追加用に更に0.5㎜下に伸ばしましたが、それでもあんまり彫り込む高さはないので、少し省略した感じにしてます。

 

中はくり抜き、別パーツ化。

 

試作はUVレジンで行いますが、負荷がかかって割れても嫌なので(苦笑)、製作用の本体部分はAdventurerを使ってPLAで出してみようと思っています。

これも初の試み♪

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構成を変更

2023-02-23 02:00:00 | 旧HG. ガンダム -完成-

アンクルガードが形になったので、足首部分を設計。

ここもメッシュがゲージにできたお陰で、微妙なアール部分もほぼ元の形を踏襲できました。

 

元キットのアンクルガード接合部分は1段落ちただけ(裏から見るとよくわかる)で、

その長さだと足首の中が見えるので、甲部分は数㎜上に伸ばしてます。

 

裏側は踵フレーム部分が下に落ち過ぎないよう、足底側のヒンジで止める形ですが、

若干脚を広げられるようにパーツ交換したのに合わせ、ヒンジ台を1㎜上に(=脚の長さを)伸ばしてます。

 

キットの寸法ではアンクルガードの可動を仕込むための十分なクリアランスがなく、あちこち削りまくりました。

近年普通となった形とは違い、内部むき出しの踵にはこれからカバーを付けようと思います。

今日も3Dスキャナー大活躍!

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案ずるより産むが易し

2023-02-22 00:00:00 | 旧HG. ガンダム -完成-

昨日出力したファイルがFusion360で開けないことが判明(泣)。

新しいソフトを導入しようと最初こそアレコレ悩んだものの、

マニュアルをよく読んだら直接.stlに書き出し可能とを知り(恥)再度エクスポートし直し。

そこまで来ればあとは簡単(と言えるようになった自分の進歩を褒めてやりたい)で、

早速Fusion360に取り込み。

 

割とスムーズに読み込むことができました。

周囲のマーカーポイントが若干気になりますが、どうせ後で消すので今は無視します。

 

取り込んだメッシュボディをゲージに早速設計を開始。

まずは一体型だったアンクルガードの切り離しから始めることに。

各パーツの位置/大きさ/微妙な傾き具合など、全部メッシュボディを基準に作れるのでかなりラク。

 

メッシュを消すと、

あっという間に形になりました。

いい感じ!

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掴んだ?

2023-02-20 23:00:00 | 旧HG. ガンダム -完成-

前回コテンパンにやられてからあっちこっちで情報を集め、しまいには巷でウワサの『ChatGPT』にまで質問して(笑)

3Dスキャンに適した条件を考え続けました。

3Dプリンターと違って3Dスキャナーは設定で特に迷いそうなところはなく、

違いがあるとしたら純粋に腕の問題かなあなどと考えたりもしましたが、

どうやらそんなこともなかったようです。

 

『ChatGPT』に教えてもらった大事なポイントとしては1つーー①周囲を明るくする。

これはスキャナーが光の反射を検知し易くするためだそうで、言われてみればなるほどなと納得。

加えて自分なりに考えた結果、実験的に②スキャン速度を上げるということを行ってみました。

というのも0.02㎜間隔という超高精度スキャンを行うため、ゆっくり行うと多分ビミョーに対象がブレたりして、

余計なノイズを拾うんじゃないかと……。

また前回赤を拾わないのは判明したので、パーツにホワイトサーフェイサーを吹き③全体を白くしました。

今回はこんな感じで。

裏側はうまくスプレーされず多少赤が残っていますが、まあ、裏側なんで。

そしていざ再々々々々……チャレンジ!!

 

ーー結果はこう。

元々大きく影になっている部分は光が入らず、輪郭がぼやけてしまってるように見えます。

(2軸ターンテーブル使用で通常/+10°/-10°と角度を変えて3回スキャン実施)

裏側は更に酷く、光の反射が全く検知できなかった箇所には穴が幾つもーー。

 

ちなみにこの状態を拡大するとこんな感じ。

全体を面ではなく、小さな点の集合体として捉えています。

 

なのでここからはソフトを使用して点と点を繋ぎ、不要なノイズを除去。

そうするとーー、

おお!!

穴も塞がって、今度はいけたんじゃないでしょうか?!

コツを掴んだ??(万歳)

 

スキャナーにはもう少し綺麗に立体を仕上げるソフトも付属するのですが、

とりあえず自分はCADで同じ形のパーツを作るための原型が欲しかっただけなので、

足首に関してはこの形で進めます。

次はFusion360へのデータ取り込みですが、きっとこれも苦労するんやろうなぁ(苦笑)。

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