【バビロニア・ウェーブ】
第20回星雲賞長編部門受賞作。昨日受講した堀晃先生の長編小説です。
最初に出版した【太陽風交点】(感想はまた後日)で日本SF大賞(第1回)を受賞されるなど、
自分等からすると言ってしまえば、先生はもう別次元にも思える存在ですが、
そのお人柄の良さでいつもソフトに講評してくださるので、毎回楽しみに受講させていただいてます。
昨日は過去先生も審査員を務めていた創元SF短編賞について、沢山お話が聞けました。
自分的にはその場にいらっしゃる皆さんレベルのSFは今後も書けないと思いますが(泣)、
とりあえずは別のジャンルで頑張ってみようと思ったのと、講義で名の挙がった作品くらいは最低限読んでおこうと決意を新たにした次第であります。
先生の場合、作家は兼業されていたので作品の数は少な目ですが、日本で数少ないハードSFの著者としては超有名で
巻末にはイラストレーター加藤直之さん(宇宙の戦士の)が、数ページに渡るコラムをイラスト付きで寄稿されたりしています。
こんなすごい方に教えていただく機会を目の前にしながら、それを活かせる術を持たない自分がホント超情けない……(;つД`)
嘆いても仕方ないので作品の方へ話を戻すと、内容は壮大なスケールの宇宙SF(最近は宇宙ものは人気がないらしい 先生談)で、しかもハード。
海外SFに負けてないです。
自分のような初心者では最早感想を口にするのもおこがましいというか、凄いとしか言いようがないレベル(苦笑)。
『バビロニア・ウェーブ』という作品自体は最初は短編で書かれていたようで、
かの小松左京さん(先生の先生にあたる方?)も長編にするべきと仰ったというようなエピソードを後で知りました。
元の短編とエピソードが記載されていたのはコチラ。
【地球環】
短編『情報サイボーグ』シリーズを1冊にまとめたもので、上の主人公と同名のマキタも登場します。
設定は変えてあるので『バビロニア・ウェーブ』ではマキタはサイボーグじゃなかった(多分)ですが、
両方読んで頭の中で世界を再構築してみると面白いかもしれません(笑)。