6月10日から7月8日の約1ヶ月間に渡り、日本画集中講習が行われています。日本画の実習は毎年この時期に行われ、青森市から日本画家の小野定先生をお迎えして指導して頂いています。
1年生は顔彩という不透明の絵の具を使用し、F6号にスルメと果物や野菜を描いきました。2年生になると本格的に岩絵具を使用し、F8号に花を描いていきます。3年生になると倍以上の大きさのF20号に描きます。題材は花や静物、5月に実施したスケッチ実習で描いた作品をもとにした風景の他、動物など各自が自由なイメージでテーマを選んで制作します。
日本画の制作には専門的な知識と技術が必要です。岩絵具や膠の扱いは難しく、自在に使えるようになるには長い経験を要します。
小野定先生の丁寧な指導のもとに、生徒達は集中して制作に臨み、銀箔や揉み紙など特殊な技法も駆使して、密度の高い作品を仕上げていました。
特に今年は奥入瀬を描いた作品に秀作が多く、日本画特有の繊細な色彩と絵肌が、渓流の風景と調和していました。