藤岡敬三先生「下地から表現する動物画」の講座の様子をご紹介します。
藤岡先生参考作品
絵は「下地から始まる」と、藤岡先生のレクチャーから講習会がスタートしました。
今回作る下地は、藤岡先生のオリジナル。
建材として使用する、シェルパウダーとジェッソをミックスし、ザラザラした質感の下地です。
使用する材料についての説明が終わり
調合開始。
パウダーの量がポイントです。
少なすぎ、多過ぎでも当然ダメですが、丁度を見極めるのはやっぱり難しい。
ペインティングナイフの使い方も説明しつつ、画面を丁寧にならしていきます。
パウダーの塊や、逆に全くない場所などの斑を無くす。
後の制作に大きく影響しますので、ここは丁寧に。
そして
次の工程へ。
ご用意いただいた資料の動物写真を、画面へトレースします。
資料をF4号サイズに拡大コピー。
写真では見えるか微妙ですが、結構大胆なザラザラ面。これが、動物の毛並みの柔らかさ表現に効いてくるそうです。
それにしても、皆様のお持ち頂いた動物資料がどれも可愛い。
思い入れを感じます。
理想は、全工程油絵具が良いそうですが、今回は作業のスピードを上げるために、最初の一色目はアクリル絵具を使用しました。
午前中は、後から塗る個有色を意識し、補色の関係になるような色を大きく全体に塗っていきます。
ザラザラ面に色が乗ると、これだけで既に良い感じに見えてきますね。
午前中はここまで。
下地を作って、全体へ一色塗る所までです。
午後からは、このザラザラ面に描写していく工程です。
つづく
(大統領)