投資家の目線

投資家の目線762(製造拠点の閉鎖、希望退職募集)

 3月2日、UACJがアルミなどの金属加工をする子会社UACJ金属加工の埼玉県深谷市の深谷工場を5月末に閉鎖すると発表した(UACJニュースリリース)。トランプ政権の鉄香Eアルミ関税の影響がでているのではないだろうか?23人の従業員は他工場に異動する見込みなので(「UACJ金属加工、5月末に埼玉の深谷工場を閉鎖」 2020/3/5 日本経済新聞WEB版)雇用への影響は少ないかもしれない。

 3月4日には、東海染工が岐阜事業所に勤務する従業員のうち20名程度の希望退職募集を決定した。米中貿易摩擦の影響、世界経済の減速などを理由としている(東海染工トピックス)。3月6日には、旭化成が21年3月末に川崎市(田中和徳復興大臣の選挙区)に拠点を置くAS、ABS、ACS樹脂事業からの撤退を発表した。旭化成は原則人員の再配置で対応する予定という(旭化成プレスリリース)。製造業不振による拠点閉鎖が続く中、新型コロナウィルス感染拡大で観光需要が壊滅することは日本経済に大きな痛手だ。

 先の深谷市といえば、運輸大臣の時代に地元国鉄深谷駅を急行停車駅に格上げさせたときに言った、国鉄がひとつぐらいいうことを聞いてくれてもいいじゃないかという荒舩清十郎の発言を思い出す。また荒舩清十郎といえば、秩父郡市軍恩連盟招待会での「朝鮮の慰安婦が14万2000人死んでいる。日本の軍人がやり殺してしまったのだ。」(デジタル記念館 慰安婦問題とアジア女性基金)という発言が、国際連合「マクドゥーガル報告書」に書かれている慰安婦虐待の根拠とされている。
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