投資家の目線

投資家の目線238(日本航空の再建)

 12月30日の報道によれば、日本航空再建に関して法的整理が視野に入ってきたようだ(1月4日の報道では、融資枠拡大が報道されているが)。GMと比較されることが多いが、公益性の高い企業であることから、現在公的管理下にあるファニーメイやフレディマックに近いかもしれない。昨年末、スペインの航空会社が破綻して7000人ぐらい足止めされた事件があったばかりなので、慎重な対応にならざるを得ないのは分からないでもない。
 公益性の高い企業の債券というのは、一般企業の社債と同じと考えてよいのだろうか(日本航空の場合、国債利回りとのスプレッドが広がったので、民間企業と見てもいいのだろうが)?最終的には国家が支援しなければならないとすれば、擬似国債といえないだろうか?国の事業の民営化などで、国債が民間の債券に置き換われば財政赤字が減少したようにも見えるが、最終的に政府が保証する、あるいは政府が支援しなければならないとすれば、あまり意味がないように思える。むしろ、政府の債権となるのか否かが不透明な分だけ害が多くなるようにも見えるが・・・。
 ナチス政権下のドイツでは「メフォ手形」という、当時のドイツ国立銀行総裁が金属調査会社(略称メフォ)というダミー会社を作って発行し、国立銀行が保証した手形があったという。これに類似した例になるのだろうか・・・。
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・『中川秀直オフィシャルブログ「From HIDENAO」』2009/12/22 (保坂展人氏のブログの間違い、livedoorのBLOGOSでは中川秀直氏のブログとなっているが、リンクのミスと思われる)によれば、辺野古の基地は米軍で40年前から計画されていたという。辺野古問題を語るうえで、国民全体として歴史的経緯を知っておいたほうがよいだろう。
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