投資家の目線

投資家の目線105(毎日新聞社とTBS)

 「新聞社 破綻したビジネスモデル」河内孝著 新潮新書 を読んだ。新聞業界のビジネスについては雑誌等ではいろいろ書かれていたが、外部からの視点が多かった。この本は大手新聞社の元取締役が書いたことに価値がある。また、業界の内部者である新聞や資本関係の強いテレビなどの放送局は、当然のことながら報道しない。
 6月14日、TBS取締役会は買収防衛策発動の是非について企業価値評価特別委員会に諮問することを決定した。同委員会の北村委員長は毎日新聞社社長である。現在、毎日新聞社のTBSへの出資比率は小さい。しかし同書を読むと、BS―iの非常勤監査役に毎日新聞の取締役がなったこと等、毎日新聞社とTBSの人的、歴史的な結びつきは強いように感じられる。しかも、同委員会は不発動で全員一致しなければ買収防衛策を株主総会で提案できると報道されている。同委員会は公平・中立をうたっているとはいえ、懸念が残る人選ではある。
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・TBSのアマチュアゴルフ選手への盗撮騒動に関して、フリーアナウンサーの福澤朗氏の去就が注目されている。福澤氏といえば、本年2月、日本テレビ「真相報道バンキシャ!」のアニータ・アルバラードさん報道の顛末はどうなったのかな?
・大和証券本店が今年11月に移転する予定だ。跡地利用はどうするのであろう?株券の本券管理を廃止すれば、再開発が早く進むのではないかな?(2007年4月23日ゲンダイネット参照)
・自己の保有株式だけを投資先に高く買い取らせるなど、株主全体の利益に反する行動がグリーン・メーラーの問題点だと認識している。ブルドッグソースに対するスティール・パートナーズのTOBは、どこが株主全体の利益に反しているのであろうか?
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