兜町から証券会社が去っていく。松井証券に続いて東洋証券が本社を移転し、ライブドア証券も本社は六本木ヒルズとなっている。来年センチュリー証券と日産証券の統合で3棟使用しているビルのうち何棟使い続けるのであろうか。兜町は変化している。アルプス証券と前田証券が入った旧丸宏大華証券のはともかく、旧山吉証券、旧丸荘証券、旧金万証券跡地はマンションやSOHOオフィスとなっている。東京駅に近いにもかかわらず、兜町の地価下落は進行が止まらない。兜町の再開発は小規模虫食い的で魅力に乏しい。これでは兜町の地価下落はまだ続くのではないか。 なお、今回のビルの強度の偽装計算事件で休業に追い込まれたホテルは、隣の茅場町にある。もし、このような物件がREITに組み込まれていたら大騒ぎになるだろう。REITの運用会社は建築強度の問題までデューデリジェンスをするのであろうか?