投資家の目線

投資家の目線595(日本のインド高速鉄道支援)

 安倍政権はインドの高速鉄道を支援するようだ。台湾の高速鉄道は日本の高速鉄道技術輸出の成功例と言われる。しかし、台湾高速鉄道は乗客が予想よりも少なく政府の支援を受け、日本の鉄道技術輸出が本当に成功かわからない。

 以下の資料のように、JR東海の子会社日本車両やJR西日本と業務提携している近畿車両は今期大幅な赤字になりそうだ。日本車両は米国向け車両の広範囲の設計見直しやインドネシア向け車両の大幅な製造コスト増、近畿車両は新規案件が集中して技能者の不足や納期短縮に伴う部品調達の高コスト化が原因だという。製造部門が体力不足の現状では、インドの高速鉄道を支援しても日本の鉄道車両メーカーには重荷になるだけだと思う。安倍政権はどう考えているのだろう?

受注案件における損失発生および価格調整金の計上に関するお知らせ 平成28年10月26日 日本車両
http://www.n-sharyo.co.jp/finance/irinfo20161026-3.pdf

平成29年3月期第2四半期累計期間及び通期の連結業績予想の修正並びに期末配当予想の修正(無配)に関するお知らせ 平成28年10月25日 近畿車両
http://www.kinkisharyo.co.jp/pdf/info/161025.pdf
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