国債取引で期日までに決済できないフェイルが増えているという。「日銀が大規模な国債買い入れを進めていることで、市場に流通する国債の量が減っていることもフェイル増加の原因だ」(「国債引き渡し遅れ急増、11月449件、海外との取引増え。」2016/12/26 日本経済新聞 朝刊 )とされる。フェイルの影響で国債が手元になければ、市場参加者は国債の自由な売買がしづらいだろう。 現在は行っていないようだが、国債を大量保有している日本銀行は国債の貸債業務をしないのだろうか?貸債業務ができれば、債券の売り手(=債券の借り手)のフェイルの発生を防ぐとともに、日本銀行は貸し債料収入が手に入り、利益のプラス要因になると思うが。