投資家の目線

投資家の目線223(東アジアの製造業)

 今年のスーパーGT(300クラス)で、ハンコックポルシェが2回優勝している。履いているタイヤは大韓民国に拠点を置くハンコックタイヤである。
 大韓民国では対日貿易赤字が問題視されることがある。今まで、その原因は部品にあるといわれてきた。しかしJETROの調査によれば近年その割合は低下傾向で、鉄鋼や石油化学製品の占める割合が増えており、日韓の鉄鋼市場は事実上単一市場化しているという。

韓国鉄鋼業の産業再編と競争力-日韓貿易赤字問題への示唆点 2008年11月5日
http://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/08110501.html

 また近年では韓国製部品も品質が上がり、商談会が開かれたり、対日輸入ビジネスも立ち上がったりしてきているという。

特集 韓国ビジネスを拡大せよ ‐ポスト不況をにらむ製造業の動き‐ 2009年6月27日 世界は今 JETRO GLOBAL EYE
http://www.jetro.go.jp/tv/internet/20090702197.html

海外大手に韓国の自動車部品売り込む商談会相次ぐ 朝鮮日報電子版 2009年9月7日

 韓国だけ話ではない。中華人民共和国では、広州ホンダのアコードの外板鋼板の90%、現地生産の日産ティアナのそれは100%同国の製鉄会社製という。3−4年前までは中国メーカーは自動車用の外板鋼板を生産できないというのが業界の見方だったが、現在では50%以上を占めているとのことだ(朝鮮日報電子版 2009年8月25日)。ある自動車関連企業は新工場の生産設備の一部に中国社製品を採用したと2008年6月29日の日本経済新聞朝刊が伝えていた。韓国、中国企業の技術力も急成長している。日本も、うかうかしているとそれらの国々に追い抜かれかねない。
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・日本テレビがJ2の東京ヴェルディの運営から撤退する。今日最終回の「ブザービート」はバスケットボールのドラマのようだが、人口の都市集中化と少子化が進む日本では、バスケットボールのような少人数でスペースを取らないスポーツが向いているように思う。
・官邸での記者会見にはネットメディアが参加できなかったが、外務省の記者会見は原則すべてのメディアに開放されるようだ。記者会見の記者クラブ関係者以外の開放は民主党の政策の目玉の一つだったと思う。中川元大臣の酩酊会見事件のようなことが起こったら困ることは分かるが、原則開放すべきだろう。

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