フレイルは、
早く介入して対策を行えば
元の健常な状態に戻る可能性があります。
高齢者のフレイルは、
生活の質を落とすだけでなく、
さまざまな合併症も
引き起こす危険があります。
多くの方は、
フレイルを経て
要介護状態へ進むと考えられていますが、
高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことがわかっています。
1.体重減少:意図しない年間4.5kgまたは5%以上の体重減少。
2.疲れやすい:何をするのも面倒だと週に3-4日以上感じる。
3.歩行速度の低下。
4.握力の低下。
5.身体活動量の低下
フレイルの状態になるとどうなるか、
死亡率の上昇や身体能力の低下が起きます。
また、
何らかの病気にかかりやすくなったり、
入院するなど、
ストレスに弱い状態になっています。
例えば健常な人が風邪をひいても、
体の怠さや発熱を自覚するものの数日すれば治ります。
しかし、
フレイルの状態になっていると
風邪をこじらせて肺炎を発症したり、
怠さのために転倒して打撲や骨折をする可能性があります。
また、
入院すると環境の変化に対応できずに、
一時的に自分がどこにいるのかわからなくなったり、
自分の感情をコントロールできなくなることもあります。
転倒による打撲や骨折、
病気による入院をきっかけに
フレイルから寝たきりになってしまうことがあります。
フレイルの状態に、
家族や医療者が早く気付き
対応することができれば、
フレイルの状態から
健常に近い状態へ改善したり、
要介護状態に至る可能性を
減らせる可能性があります。