ピアノ教室 アトリエムジカ

  Atelier Musica♪(徳島県鳴門市) ART in YOU!! アトリエムジカ。

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2025年03月07日 | ◆アトリエムジカ教室案内♪
 

ようこそアトリエムジカへ♪♪
ピアノ教室アトリエムジカ(鳴門市)は現在2歳から実年のかたまでの音楽生活を援させていただいてます。幅広く芸術の知識をつけるためのプログラムや、こどもたちの意見をもとにしたイベントをしていきます。
目指すのは「音楽➕α」。
アトリエムジカ。
 

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Tokyo Art 2025 1月

2025年03月07日 | エキシビション(展覧会)

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そこに光が降りてくる
青木野枝/三嶋りつ惠
2024/11/30-2025/02/16
東京都庭園美術館


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青木野枝さんの作品を、瀬戸内の島や
府中市美術館、
他にもいろんなとこで観てきた。
なかでも数年前、
豊島で青木さんの彫刻作品を
観た時の全身の感覚を、
今でも鮮明に覚えている。

島で、その彫刻を観るために歩き、
見つけて近寄る。
山を背景としてる時、
ほとんどその彫刻は目立たない。
だけど、彫刻の周りを歩き、
その彫刻を通して
豊島の風景と空がみえたとき、青空なのに、
恵みの雨に打たれてると、思った。

鉄なのに、その硬さや重さを感じさせない。
鉄と人類は紀元前3000年頃から共に歩んでいる。歴史的には鉄は「強さ」や「耐久性」の象徴で、戦争や農業、建築のあらゆるシーンに使われてきた。

だけど青木さんの鉄に、その重さはない。
むしろなにか、空間と一体になって、
軽やかに光の移ろいや、
時間の移ろい、
見えないものと有機的に交信しているような、そんな彫刻。






ヴェネチア拠点の三嶋りつ惠さんのガラス作品も本当にいろんな表情の光を見せてくれる。作品のスケッチも圧巻。




そしてなにより、今回この展覧会で
今まで足を踏み入れたことのなかった
3階のお部屋に作品が展示されてたことが嬉しかった。






庭園美術館入り口にあるフェルミエ白金台での展覧会コラボチーズ HIKARI とワインも最高だった。

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生誕120年 宮脇綾子の芸術
2025/01/25-03/16
見た、切った、貼った
(東京ステーションギャラリー)

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和樂という雑誌の付録で、丸ごと宮脇綾子さんの作品の1年のカレンダーっていうのがあった。
まったく存じ上げなかったので、1月になって、強烈な伊勢海老がカレンダーに出現した時、なんじゃこれ!って正直思った。
だけど江戸へ行ったらステーションギャラリーはよほどのことがないと外さない。
なので、まあ羽田に行くまでの時間調整、、というノリでスケジューリングしていた。

エレベーターをおりて、作品を実際に目にしたら、あー、やってしまった、これはすごいっっ!て思うのに2秒くらいしかかからなかった。

40歳になってからアップリケを作るという作家活動を始めた方。いやいやいや、アップリケって、、、レベチ(笑)

なんか野菜や魚や花たち、
日々使う道具たち、
それが作品になっていくのだけど、
探求、研究、たぐいまれなる観察眼、
分解、分類、構成、デザイン、
本物を超えていく表現、
もうなんか、ひとりの人間が成し遂げる
飽くなき探究心の極みを見せてくれる。

布で、というソフトな縛りがあるからこその
大いなる自由。

生きる喜びの結晶を見せてくれるような
素晴らしい作品たち。

この世で目にする身近なものが、
全て宝物のように思えるであろう彼女の人生に軽く嫉妬しながら楽しめる展覧会。
魚の切り身でさえ愛おしくなる。と思う。








最後に同じ形の魚や柿を、それぞれ違う布で
ひたすら並べていくという圧巻の布の洪水で、脳がやられてしまい、図録を買ってしまった。

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    坂本龍一展
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音を視る 時を聴く
坂本龍一
東京都現代美術館
2024/12/21-2025/03/03

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坂本龍一展。まさかこんなにたくさんの人がきて、並んで入るなんて想像してなかった。1月の末。今は時間指定チケットになっているかな。

会場に入ってすぐに[TIME TIME]という作品がある。この作品が、どのくらい時間の尺があるのかを知らず、暗闇の中で立って見ている。笙の音色とともに現実世界との断絶がはじまる。

この作品は能の影響を受けた音楽劇のような
作品で、夢の世界の映像がスクリーンに流れる。なぜ夢の世界が選ばれたのかというと、
夢の中では時間というものの特性が破壊されているからなのだそうだ。坂本さんが本に書いてあった。

『武満徹さんは無限の時間のような音楽を作ろうとしたけど、ぼくが「TIME 」に込めたのは、「時間は幻想である」というメッセージでした。と。

時間とは何か。

坂本龍一とともに映像を手がける高谷史郎さんは主観的な時間は伸び縮みするということを作品で表したと。自身が新型コロナで中国で3週間隔離になったとき、長い長い、いつ終わるんだと思った3週間が、ホテルのロビーに出た瞬間、来た時とつながり、その3週間という時間がトルツメのようになくなったような気がしたと。結局、何も起こらかったら、時間なんてないんだと思ったと。

時間というものは主観的にどんどん伸び縮みしていて、今、世界にあまねく正確に刻まれた時間があると思っているのは幻想なんだと。普遍的にある時間というのは、本当に合理性を求めてみんなで何かをやっていくために捏造されたものだと。

実際、量子力学的にも時間というのは一定に進んでいるわけではないようだ。ただそれを説明する文学も哲学もまだないという。

悟空は精神と時の部屋みたいなのによく入ってた気がするなぁ。

いずれにしても邯鄲(かんたん)の夢や胡蝶の夢をベースとして、また新たな神話のような作品を作り出している。
人間と自然と、時間と。
それを映像と音で、目をあけたまま夢の世界に入ってしまったような、強烈な30分がある。展覧会入口にしては、ちょっと長いなってストレスを感じるのも、また振り返れば身体全体に記憶されるひとつのしかけのような感じさえしてくる。

テーマが、とても深くて難しいけど、姫路市立美術館にもあった中谷芙美子さんの霧の彫刻で若い人は、すごいところにきたぞって
エンタメ感も味わえるのだと思う。

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