「お花 なにをしているの」
「今年の冬は寒そうですから ヒカルおぼっちゃまにマフラーをあんでいるんです」
宇宙には夏も冬もない。
ママンこれを聞いて、
「ふ~ん」
「なにか」
「お花は いいおよめさんになるでしょうね」
「それじゃあ ヒカルおぼっちゃまとのケッコンをゆるしてくれるんですね」
「だ・だ・だれが そんなことをいいましたか」
「ふん クソババア」
「なんですって」
グランパーが、
「よしなさい どうしておまえたちは いつも そうなんだい」
「・・・」
「それにしても赤鬼 かわいそうにショック死だって」
「そりゃあ お花のウンコダマですもの」
「それでね 赤鬼のフンドシ もらってくれないかって言うんだ」
「そんなマフラーより いいかも」
「キッー キッキッキッー」
「あーら おサルさんがいたのね」
「どうする 赤鬼のフンドシ ヒカルにやったら」
「だめです だめです ヘンなもんがうつったらどうするんです」
「ヘンなもんって」
「インキン・タムシ 白癬菌ですよ」
「オニのインキン すごそうだな お花はどうだい」
「いやです おマタがさけても いやでーす」
宇宙船ビーグル号、どこへ行く。